アー・ユー・ゴナ・ビー・マイ・ガール

「アー・ユー・ゴナ・ビー・マイ・ガール」（Are You Gonna Be My Girl）は、オーストラリアのロックバンド、ジェットが2003年に発表した楽曲です。ジェットのメンバーであるニック・セスターとキャメロン・マンシーによって共作され、アルバム『ゲット・ボーン』（2003年）からの先行シングルとしてリリースされました。

この楽曲のレコーディングには、ジェットのメンバー4人に加え、プロデューサーのデイヴ・サーディもギター演奏で参加しています。音楽評論家のヘザー・ファレスは、allmusic.comにおいて、イギー・ポップの名曲「Lust for Life」との類似性を指摘しつつも、「ジェットは60年代から70年代の最も素晴らしい瞬間を蒸留し、恐ろしいほどキャッチーなシングルを生み出した」と評価しました。

世界的な反響

「アー・ユー・ゴナ・ビー・マイ・ガール」は、オーストラリアのシングルチャートで初登場29位を記録し、2004年1月には最高20位に到達、21週連続でトップ50入りを果たしました。イギリスでは、2003年に最高23位を記録した後、2004年に再発されたシングルが再びチャートインし、最高16位にランクインしました。これらのチャートアクションは、楽曲が国際的に大きな注目を集めたことを示しています。

多岐にわたるメディアでの使用

この楽曲は、映画、テレビCM、ゲームなど、多岐にわたるメディアで使用されています。映画では、『ユーロトリップ』（2004年）、『マウス・タウン ロディとリタの大冒険』（2006年）、『ホリデイ』（2006年）、『ベガスの恋に勝つルール』（2008年）のサウンドトラックに採用されました。また、テレビでは2003年にiPodのCMソングとして使用されたほか、2005年から日本のバラエティ番組『10カラット』のオープニングテーマとしても使用されました。

音楽ゲームでは、『ロックバンド』（2007年発売）と『ギターヒーロー オン ツアー』（2008年発売）に収録され、若い世代にも広く知られるようになりました。

カバーとダイノジとの関係

この楽曲は、リチャード・チーズによってカバーされ、彼のアルバム『I'd Like a Virgin』（2004年）に収録されています。また、日本のお笑いコンビ、ダイノジとの関わりも特筆すべき点です。ダイノジの大地洋輔は、2006年にフィンランドで開催されたエア・ギター世界選手権で、この曲を使用し優勝しました。2007年2月9日に行われたジェットの日本武道館公演では、アンコールでこの曲が演奏された際、ダイノジの両メンバーがステージに登場し、会場を盛り上げました。

「アー・ユー・ゴナ・ビー・マイ・ガール」は、そのキャッチーなメロディーとリフ、そしてエネルギッシュな演奏によって、多くのファンを魅了し続けています。発表から年月が経った現在でも、様々な場面で耳にする機会が多い、まさにロックのスタンダードナンバーと言えるでしょう。

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