イオマール・ド・ナシメント

マジーニョことイオマール・ド・ナシメント（Iomar do Nascimento、1966年4月8日 - ）は、ブラジル出身の元サッカー選手であり、現在はサッカー指導者として活動しています。

クラブ経歴

1985年にCRヴァスコ・ダ・ガマでプロとしてのキャリアをスタートさせ、左サイドの中盤やディフェンダーとして活躍しました。数々のタイトル獲得に貢献し、その才能を開花させました。1990年には、ズビグニェフ・ボニエクに誘われ、セリエAのUSレッチェへ移籍。ここではレギュラーとしてプレーしましたが、チームはセリエBへ降格してしまいます。1991-92シーズンからは、ステップアップとなるフィオレンティーナへ移籍。リーグ戦21試合に出場し、まずまずのパフォーマンスを披露しました。

1992年から1994年まではパルメイラスでプレーし、その後、1994-95シーズンにはリーガ・エスパニョーラのバレンシアCFへ移籍。2シーズンで71試合に出場しました。その後は、スペイン国内の複数のチームを渡り歩き、2001年に母国のヴィトーリアで短期間プレーした後、現役を引退しました。

引退後は家族と共にスペインへ移住し、少年サッカースクールのコーチを務めていましたが、2009年にはギリシャ・スーパーリーグのアリス・テッサロニキFCの監督に就任しました。

代表経歴

1988年のソウルオリンピックでは、ブラジル代表として出場し、準優勝を果たし、シルバーメダルを獲得しました。1989年5月10日のペルー戦でフル代表デビューを飾り、同年のコパ・アメリカを戦う代表チームにも選出され、優勝に貢献しました。1990年のワールドカップイタリア大会にも招集されましたが、出場機会はありませんでした。

1994年のワールドカップアメリカ大会では、決勝トーナメントからレギュラーとして定着し、ブラジル代表の4度目の優勝に大きく貢献しました。

プレースタイルと人物

マジーニョは両足で同じようにボールを扱うことができ、戦術眼とセカンドボール回収能力に優れていました。主に守備面でチームに貢献する選手でした。

妻は元バレーボール選手のヴァレリア・アラカンタラであり、息子には、スペイン代表のチアゴ・アルカンタラと、ブラジル代表のラファエル・アルカンタラがいます。また、ロドリゴ・モレノ・マチャドは甥にあたります。

所属クラブ

サンタクルスFC (1983-1986)
CRヴァスコ・ダ・ガマ (1986-1990)
USレッチェ (1990-1991)
フィオレンティーナ (1991-1992)
パルメイラス (1992-1994)
バレンシアCF (1994-1996)
セルタ・デ・ビーゴ (1996-2000)
エルチェCF (2000-2001)
デポルティーボ・アラベス (2001)
ECヴィトーリア (2001)

代表歴

出場大会
ブラジル代表
1990 FIFAワールドカップ
1994 FIFAワールドカップ
試合数
国際Aマッチ 35試合 0得点（1989年-1994年）

指導歴

* アリス・テッサロニキ (2009)

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