イオンモール春日部

イオンモール春日部：地域に根付くショッピングセンター

2013年3月5日、埼玉県春日部市にイオンモール春日部が開業しました。イオン春日部店を核店舗、イオンシネマ春日部を準核店舗とする同モールは、約180もの専門店が集まる、地域住民にとってかけがえのない存在となっています。

開業までの道のり

当初は「ケーティーインセンスパーク」という計画名で、イオンモール側の「センターブロック」とビバホーム側の「ウエストブロック」に分けて開発が進められました。「暮らしのアミューズメント施設」をコンセプトに、シネコン棟や産直センター、さらにはアウトレット棟の設置も構想されました。しかし、用地の形状や商業施設面積の縮小などの影響を受け、現在の規模となりました。

モールの特徴

正面玄関上部には、春日部市のシンボルである「春日部の大凧」をモチーフにした大凧のディスプレイが飾られ、地域に溶け込んだデザインとなっています。テナント構成は、核店舗であるイオン春日部店に加え、イオンシネマ春日部などのエンターテイメント施設、そして約180もの専門店が揃います。開業当初は地元企業の出店率が低かったものの、手芸用品店やペットショップなど、幅広い層のニーズに応えるテナントを誘致することで、来場者の滞在時間増加に貢献しています。各テナントの詳細情報は、公式ウェブサイトのショップリストで確認できます。

イオンシネマ春日部

イオンモール春日部3階にあるイオンシネマ春日部は、モール開業と同時に「ワーナー・マイカル・シネマズ春日部」としてオープンしました。国内で初めて映写室のない完全デジタル化劇場として注目を集め、ワーナー・マイカル・シネマズとしては最後の開業作品となりました。2013年7月1日には、運営会社の合併に伴い現在の名称に変更されました。

商圏と地域への影響

開業前は、久喜市から千葉県野田市までの自動車30分圏を基本商圏として想定していました。春日部市の購買力流出の抑制に貢献すると期待され、実際、多くの市民に利用されています。しかし、その一方で、近隣の商業施設への影響も無視できません。例えば、西武春日部店は、イオンモール春日部の開業後、売上高が大幅に減少。2016年2月29日に閉店に追い込まれるという結果となりました。これは、イオンモール春日部の開業が、地域商業構造に大きな変化をもたらしたことを示しています。

周辺環境

イオンモール春日部は、新4号国道と国道16号が交わる庄和インターチェンジ近くに位置し、周辺は産業集積地区として開発が進められています。物流倉庫や工場などが立地しており、イオンモール春日部は、この地域における商業の中心地としての役割を担っています。また、スーパービバホームを核店舗とするインセンスモール西ブロックも2014年3月に開業し、周辺道路の拡幅整備も計画されています。

まとめ

イオンモール春日部は、単なるショッピングセンターではなく、地域経済や生活に深く関わっている商業施設です。その影響は、周辺商業施設の盛衰にも表れています。今後も、地域社会に貢献する存在として、発展を続けていくことが期待されます。

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