イカゲーム (子供の遊び)

イカゲームとは

イカゲームは、朝鮮半島で古くから親しまれてきた集団遊戯です。地面に描いたイカの形をしたフィールドを舞台に、攻撃側と守備側に分かれて競い合います。1970年代から1980年代にかけて韓国の小学生の間で盛んに行われましたが、怪我の多発を理由に教育委員会によって禁止される地域も多く、次第に衰退しました。

近年、Netflixのドラマ『イカゲーム』が世界的な大ヒットを記録したことで、その存在が広く知られるようになりました。しかし、韓国国内では廃れた遊戯であるため、ドラマを視聴するまでイカゲームを知らなかった世代も少なくありません。

名称の由来とバリエーション

イカゲームのフィールドは、その名の通りイカの形をしています。地域によっては「イカガイサン」「イカタッカリ」など、ローカルルールに基づく名称で呼ばれることもあります。また、「イカ牛車」「イカピーナッツ」「イカ陸軍」「イカ砲」など、多様な呼び名が存在します。

一部地域では、日本語の「スルメ」という名称も使われていることから、日本起源説も提唱されていますが、日本には同様の遊びが存在しないという指摘があります。これは、日本統治時代の名残として、名称だけが日本語で呼ばれるようになったと考えられています。

ゲームのルール

イカゲームは、複数のプレイヤーが攻撃側と守備側に分かれて戦うゲームです。攻撃側が特定の目的を達成するか、守備側のプレイヤーを全員排除すると勝利となります。

フィールド

地面に描かれた競技フィールドは、イカの形をしています。フィールドの先端部にある円形領域は攻撃側の陣地、下部の長方形領域は守備側の陣地、そして、その間にある三角形領域はどちらにも属さない中立地帯となります。

攻撃側のルール

1. 攻撃側のプレイヤーは、自身の陣地から出て、フィールドの外側を通ってフィールドに入ります。
2. フィールド内の移動は片足で行いますが、プロモーションエリアを飛び越えた後は両足で移動できます。
3. 最終的に自身の陣地に戻ることができれば攻撃側の勝利となります。

守備側のルール

1. 守備側のプレイヤーは、攻撃側のプレイヤーをフィールド外に押し出すことで脱落させることができます。
2. 攻撃側のプレイヤーがプロモーションエリアを飛び越えようとした際に、中立地帯に押し戻すことでも脱落させることができます。

フィールドから押し出された守備側のプレイヤーはゲームから脱落します。攻撃側は守備側のプレイヤーを全員脱落させることで勝利することも可能です。

ローカルルール

地域やプレイヤーのグループによって、様々なローカルルールが存在します。基本的なルールに加えて、「ルール無用」の要素も多く、服を掴んで引っ張ったり、押し合ったり、取っ組み合いになることもあり、韓国の子供の遊びの中では非常に激しい部類に入ります。

関連情報

イカゲーム: 上記の遊びを元に制作された韓国のテレビドラマ。
陣取り: 土地や陣地を奪い合う遊び全般。
水雷艦長: 日本の子供の遊びの一つ。
Sケン: 日本の子供の遊びの一つ。
* 10万円でできるかな: 日本のテレビ番組で、イカゲームを模したゲームに挑戦した企画がある。

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