イカSUMMER

「イカSUMMER」 — ORANGE RANGE|ORANGE_RANGEの新たな夏の訪れ

「イカSUMMER」は、日本のロックバンドであるORANGE RANGE|ORANGE_RANGEの16枚目のシングルです。この楽曲は、前作「SAYONARA」から約半年のインターバルの後、リリースされました。YAMATOやNAOTOのクレジットにあるメッセージは、彼らのユニークなキャラクターを表しており、特にナオトが「前作といっしょ」と記載している点が興味深いです。

曲の特徴

本シングルに収録された「イカSUMMER」は、カネボウ化粧品「ALLIE」のCMソングとしても使用され、2007年3月10日にCMが放送されると同時に着うたが先行配信されました。着うたフルは、日本レコード協会からゴールド認定を受けるなど、大きな人気を誇る楽曲となりました。

タイトルの由来は、まだ夏でない時期に作られたこの楽曲が、まるで夏を感じさせるような内容であることから名付けられました。さらに、スカパンクロックというジャンルが融合したことで、サックスやトランペット、リコーダーなどの楽器が使われる初のシングルとなり、これまでのORANGE RANGE|ORANGE_RANGEの楽曲とは一線を画すものとなりました。YOHによる「サビが6つある」というコメントからも、楽曲の魅力が伝わりますが、マーティ・フリードマンの評価では、各フレーズが印象に残りづらいとの指摘もあります。

歌詞のモチーフにはサーカス団が取り入れられており、冒頭や間奏で聞こえる意味のない呪文のような言葉は、作曲者のNAOTOが特にこだわった部分でもあります。この言葉は、何かを考えた表現ではなく、意図的に意味を持たせないことが狙われています。音楽において、遊び心が感じられる部分でもあります。

ミュージックビデオと制作

また、音楽ビデオもサーカスがテーマにされ、地元沖縄で撮影されました。特に沖縄の子供たちが出演しており、後半のサーカスシーンは沖縄の闘牛場で撮影されています。独特な演出として、CGによってメンバーの髪が燃える場面もあり、映像監督には三木孝浩が起用されています。

「イカSUMMER」は、最終的には2008年にリリースされるオリジナルアルバム『PANIC FANCY』に収録されました。一方、シングルのB面にはインディーズ時代の楽曲「SJK06」のセッションバージョンが収録されており、元曲とは異なったアレンジが施されています。「DANCE2 (DJ KAGAMI Remix)」も収録されており、これもまた彼らにとってのターニングポイントとなる曲です。

参加ミュージシャン

シングルには、桜井正宏（ドラム）、YOKAN（サックスやトランペットなど）、佐野康夫（ドラム）などが参加しており、多彩な音色が特徴的です。これらの楽器が組み合わさることで、ORANGE RANGE|ORANGE_RANGEの魅力がより引き立てられました。

多くの人々に愛された「イカSUMMER」は、夏を吹き込む楽曲としてシーンに革新をもたらしました。これからも、聴く人に爽やかな夏の気分を与え続けることでしょう。

もう一度検索