イシノアラシ

イシノアラシについて

概要

イシノアラシは、日本の競走馬および種牡馬であり、1975年の有馬記念での勝利が特に注目されています。この大レースでの勝利は、4歳馬としての偉業であり、過去に同じく有馬記念を制したのは3頭のみでした。主な騎手は、敏腕騎手の加賀武見です。

経歴

若き日々

1972年4月17日、イシノアラシは北海道の荒井牧場で誕生しました。彼を生んだ馬主である石嶋清仁は、以前にイシノヒカルという競走馬を所有しており、その馬も東京競馬場の浅野武志厩舎に所属していました。こうした背景から、イシノアラシが早くから競馬界に関わることとなったのです。

1975年1月26日、明け4歳のイシノアラシは、東京競馬場で行われた新馬戦に出走しました。このレースでは加賀武見騎手が騎乗し、5番人気として4着でデビューを果たしました。初勝利を飾るのは3月29日で、サラ系4歳未出走・未勝利戦で5戦目にして1位になりました。

活躍と成績

その後、イシノアラシは福島競馬場での特別戦で連勝を遂げ、5月には東京優駿（日本ダービー）にも出走しました。このレースではカブラヤオーに対し5着と健闘し、注目を浴びました。秋にはセントライト記念に出走し、そこで重賞初勝利を収めました。

10月25日、京都競馬場でのサラ系4歳オープン競走でも勝利を収め、菊花賞への期待が高まりました。この大会では雨による稍重馬場に苦しみながらも4着に終わり、復活の機会を求めて有馬記念に出走します。

12月14日、有馬記念のレースでは7番人気という低評価を覆し、他の強豪たちを相手に優勝を果たしました。この勝利は、イシノヒカル以来3年ぶりの4歳馬の優勝でもありました。1976年には、春・秋の目黒記念での2着、天皇賞（春）では3着と好成績を残しました。

引退とその後

イシノアラシは1977年に天皇賞（春）に出走するも8着となり、その後は現役を引退します。引退後は1979年から青森県で種牡馬としての道を歩みましたが、残念ながら成功には恵まれず、わずか3頭の産駒を残す結果となりました。1981年には種牡馬も引退し、その年の11月に死亡しています。

血統

イシノアラシの血統は、奥羽種馬牧場が1913年に輸入したオーリンダセコンドが基盤です。彼の牝系は、1936年の東京御賞典馬である5代母アトランタに繋がり、同年の中山記念も制しています。また、6代母レッドウヰングは1918年に目黒御賞典を勝ち取っています。

余談

イシノアラシという名は、すがやみつるの漫画『ゲームセンターあらし』に登場する主人公、石野あらしの由来となっている点も興味深いです。

まとめ

イシノアラシは、日本競馬史に名を刻んだ競走馬であり、彼の活躍は多くの競馬ファンにとって記憶に残るものとなっています。現役時代の成功や血筋は、今後の競走馬にも受け継がれていくことでしょう。

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