イタリア・ルネサンス年表

イタリア・ルネサンス年表

イタリア・ルネサンスは、14世紀から17世紀にかけての欧州における芸術や文化の大革新の時代を指します。この期間、イタリアを中心に生じた多くの出来事は、後の時代の基盤を築くものでした。以下に示すのは、その中でも特に重要な出来事の年表です。

1300年 - 1399年 (トレチェント)

• - 1300年: 教皇ボニファティウス8世が「聖年」を宣言、ローマへの巡礼者が増加。ダンテはこの年の聖金曜日から『神曲』の物語を開始。
• - 1301年: ダンテ、フィレンツェから追放。
• - 1303年: 教皇ボニファティウス8世がアナーニ事件で襲撃され、その後死去。
• - 1308年: 教皇庁がアヴィニョンに移転。
• - 1310年: ジョットがパドヴァの壁画を完成させる。
• - 1321年: ダンテ、生涯を閉じる。

1400年 - 1499年 (クアトロチェント)

• - 1401年: フィレンツェ大聖堂の扉の設計競技が行われ、ロレンツォ・ギベルティが選ばれる。
• - 1420年: フィリッポ・ブルネレスキがフィレンツェ大聖堂のドーム建設に着手。
• - 1449年: メディチ家のコジモがフィレンツェを支配。
• - 1480年: ヴェネツィア派の画家がオスマン帝国に出向く。この時代のルネサンス文化を象徴する出来事が多数起こる。
• - 1494年: フランス王シャルル8世によるナポリ侵攻が、イタリアの政治情勢に大きな影響を与える。

1500年 - 1599年 (チンクエチェント)

• - 1503年: レオナルド・ダ・ヴィンチが「アンギアーリの戦い」の壁画に着手。
• - 1512年: ミケランジェロがシスティーナ礼拝堂の天井を完成。
• - 1527年: 神聖ローマ帝国軍の襲撃によりローマが略奪され、イタリア戦争が激化。文化の中心地としての役割が揺らぐ。

1600年 - 1699年 (セイチェント)

• - 1600年: ブルーノが火刑にされ、ルネサンス思想への圧迫が顕在化。
• - 1608年: カラヴァッジオが名作「洗礼者ヨハネの斬首」を制作。
• - 1610年: ガリレオが木星の衛星を発見。
• - 1642年: モンテヴェルディのオペラ「ポッペーアの戴冠」が上演される、音楽がカトリック教会の影響を超えて発展。

まとめ

この年表に示されるように、イタリア・ルネサンスは多数の著名な人物や美術作品を生み出し、西洋の文化に計り知れない影響を及ぼしました。この期間の多様な出来事は、芸術、哲学、政治などの分野において人々の思想や価値観を根本から変えました。ルネサンスは、様々な文化を融合させ、新しい時代を切り開く原動力となったのです。それは今日の私たちの文化や社会にも、色濃く影響を残しています。

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