イタリア大使館別荘記念公園

イタリア大使館別荘記念公園：中禅寺湖畔の歴史と自然を満喫できる憩いの場

栃木県日光市の中禅寺湖畔に位置するイタリア大使館別荘記念公園は、1928年（昭和3年）から1997年（平成9年）まで、イタリア大使の別荘として利用されてきた歴史的建造物を中心とした公園です。

建物の歴史と魅力

アメリカ人建築家アントニン・レーモンドの設計によるこの別荘は、明治時代以降、各国の大使館別荘が点在した中禅寺湖畔に建てられました。当時、夏期には外務省が日光に移転するほど、この地は国際的な避暑地として賑わっていました。

1997年の閉鎖後、栃木県が取得し、修復・復元を経て一般公開されることとなりました。公園は本邸と副邸の2棟から構成されています。

本邸は、リビング、テラス、寝室などから成り、当時の家具、寝具、暖炉、調度品などがそのまま残されており、往時の生活様式を垣間見ることができます。広々としたテラスからは、中禅寺湖、日光白根山、半月山、八丁出島といった雄大な自然を一望できます。

一方、副邸は国際避暑地歴史館として整備され、この地域の豊かな歴史を紹介しています。本邸・副邸ともに、杉の皮を用いた内装・外装が特徴的で、壁や天井には精緻な装飾が施されています。

公園内には、散策路、橋、桟橋なども整備されており、湖畔の美しい自然を満喫しながら、ゆっくりと散策を楽しむことができます。桟橋からは男体山を望むこともできます。

アクセス

公園へのアクセスは、いくつかの方法があります。

歌ヶ浜駐車場から徒歩20分
JR日光線日光駅または東武日光線東武日光駅から東武バスを利用し、中禅寺温泉下車後徒歩20分、または中禅寺温泉からさらにバスに乗り換えイタリア・英国大使館別荘記念公園前で下車後徒歩6分
* 中禅寺湖クルージング（7月～11月）を利用し、立木観音前、船の駅中禅寺、または菖蒲ヶ浜で下船後徒歩10分

周辺環境

公園の隣接地には、英国大使館別荘記念公園があり、こちらも一般公開されています。周辺には、半月山、華厳滝など、日光国立公園の自然美を満喫できる観光スポットが豊富です。

まとめ

イタリア大使館別荘記念公園は、歴史的建造物と豊かな自然が融合した、日光観光の新たな魅力です。中禅寺湖の美しい景色を眺めながら、歴史と自然に浸ることができる貴重な空間となっています。隣接する英国大使館別荘記念公園と合わせて訪れることで、より充実した日光観光となるでしょう。

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