イッシーバス

イッシーバス：指宿市を繋ぐコミュニティバス

イッシーバスは、鹿児島県指宿市が運営するコミュニティバスの愛称です。正式名称は「指宿市コミュニティバス イッシーバス」で、地域住民の生活を支える重要な交通手段として活躍しています。

概要

指宿市内には、鹿児島交通が運行する一般路線バスが5路線ありますが、イッシーバスはそれらの路線を補完する役割を担っています。運行ルートは、一般路線バスとの重複を避け、郊外の集落と市街地を結ぶように設定されています。これにより、公共交通機関の利用が不便な地域に住む人々も、市街地への移動が容易になりました。

歴史

イッシーバスは、2003年10月に旧指宿市循環バスとして運行を開始しました。当初は、「小牧・岩本・宮ヶ浜線」と「池田・東方線」の2路線で、地域住民の足として親しまれていました。2006年1月には、旧指宿市と揖宿郡の開聞町、山川町が合併し、新設された指宿市に引き継がれました。その後、2007年1月には、山川地域線と開聞地域線の試験運行が始まり、2008年10月には、それぞれ「尾下・鰻・山川港線」、「開聞・徳光・成川線」として本格運行を開始しました。

2020年4月には、市内全域の公共交通体系の見直しが行われ、イッシーバスは「小牧線」、「徳光・鰻線」、「開聞循環線」、「イッシーバス連絡線」に再編されました。また、イッシーバスの運行が廃止された地域では、同日から指宿市予約型乗合タクシー「あいタク」の運行が開始され、より柔軟な移動手段が提供されるようになりました。2021年11月には、開聞循環線が廃止され、予約型乗合タクシー「あいタク」開聞線が運行を開始。2022年10月には、路線バスの廃止に伴い運行体系が大幅に見直され、小牧線は「小牧～ニシムタ指宿店線」に改称、徳光・鰻線は「川尻～なのはな館線」に改称されました。鰻地区は予約型乗合タクシー（あいタク）鰻線の運行を開始しました。路線延伸に伴い、イッシーバス連絡線は運行廃止となりました。

運行内容

現在、イッシーバスは主に以下の2路線で運行しています。

小牧～ニシムタ指宿店線
月・水・金の週3日、1日3往復運行
祝祭日及び年末年始（12月31日 - 1月2日）は運休
運賃：大人250円、子供130円（いわさきICカード・RapiCa利用可）
運行委託事業者：鹿児島交通

川尻～なのはな館線
火・木・土の週3日、1日3往復運行
祝祭日及び年末年始（12月31日 - 1月2日）は運休
運賃：大人250円、子供130円（いわさきICカード・RapiCa利用可）
運行委託事業者：鹿児島交通

主な停留所

小牧～ニシムタ指宿店線

八幡神社前 - 瀬崎公民館- 道の駅いぶすき - 指宿商業高校前 - 新西方 - 宮ヶ浜 - 揖宿神社 - 田口田 - 市役所 -郵便局前 - 指宿駅前 - 丹波小学校前 - 指宿医療センター前 - ニシムタ指宿店

川尻～なのはな館線

開聞山麓自然公園前 - 川尻小学校前 - フラワーパークかごしま - 徳光 - 徳光公民館 - 大山駅 - 鰻入口 - 山川高校前 - 成川区民センター - 成川通り - 山川駅 - 指宿医療センター前 - ニシムタ指宿店 - 丹波小学校前 - 指宿駅前 - 郵便局前 - 市役所 - 警察署前 - なのはな館

車両

イッシーバスには、日産ディーゼル・RNが使用されています。

関連項目

鹿児島交通
日本のコミュニティバス一覧#鹿児島県

外部リンク

* 指宿市コミュニティバス「イッシーバス」 - 指宿市

イッシーバスは、指宿市の地域住民にとって欠かせない交通手段です。今後も、地域の実情に合わせた運行形態を維持し、市民の生活を支えていくことが期待されます。

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