イデスリー伯爵

イデスリー伯爵（英語: Earl of Iddesleigh）は、イギリスの伯爵位であり、連合王国貴族に列します。この爵位は、1885年に第8代準男爵サー・スタッフォード・ノースコートが叙爵されたことに始まります。

歴史

イデスリー伯爵家の歴史は、17世紀に遡ります。ジョン・ノースコート(1600–1676)は、デヴォン州のシェリフ（代官）を務め、庶民院議員としても活躍しました。彼は1641年7月16日に、イングランド準男爵位である「デヴォン州ヘインのノースコート準男爵」に叙されました。これがノースコート家が初めて受けた世襲称号です。

8代準男爵サー・スタッフォード・ノースコート(1818–1887)は、政治家として頭角を現し、庶民院保守党の指導者となりました。彼は第一次ソールズベリー侯爵内閣で第一大蔵卿を、第二次ソールズベリー侯爵内閣では外務大臣を務めるなど、要職を歴任しました。その功績が認められ、1885年7月3日には連合王国貴族として、「デヴォン州セント・サイルスにおけるニュートンのセント・サイルス子爵」と「イデスリー伯爵」に叙せられました。

これらの爵位は、男系男子によって代々継承されており、現在の当主は第5代イデスリー伯爵ジョン・スタッフォード・ノースコート(1957-)です。一族の本邸は、デヴォン州エクセターにあるヘイン（Hayne）です。

現当主の保有爵位

現当主である第5代イデスリー伯爵ジョン・スタッフォード・ノースコートは、以下の爵位を保有しています。

第5代イデスリー[伯爵](1885年7月3日の勅許状による連合王国貴族爵位)
第5代デヴォン州セント・サイルスにおけるニュートンのセント・サイルス子爵(5th Viscount St Cyres, of Newton St Cyres in the County of Devon)(1885年7月3日の勅許状による連合王国貴族爵位)
（第12代[デヴォン]]州ハインの）準男爵]([[1641年7月16日の勅許状によるイングランド準男爵位)

一覧

ヘインのノースコート準男爵 (1641年)

初代準男爵サー・ジョン・ノースコート (1600–1676)
2代準男爵サー・アーサー・ノースコート (1628–1688)
3代準男爵サー・フランシス・ノースコート (1659–1709)
4代準男爵サー・ヘンリー・ノースコート (1667–1730)
5代準男爵サー・ヘンリー・ノースコート (1710–1743)
6代準男爵サー・スタッフォード・ノースコート (1736–1770)
7代準男爵サー・スタッフォード・ヘンリー・ノースコート (1762–1851)
8代準男爵サー・スタッフォード・ヘンリー・ノースコート (1818–1887) (1885年にイデスリー伯爵叙爵)

イデスリー伯爵 (1885年)

初代イデスリー伯爵スタッフォード・ヘンリー・ノースコート (1818–1887)
第2代イデスリー伯爵ウォルター・スタッフォード・ノースコート (1845–1927)
第3代イデスリー伯爵ヘンリー・スタッフォード・ノースコート (1901–1970)
第4代イデスリー伯爵スタッフォード・ヘンリー・ノースコート (1932–2004)
第5代イデスリー伯爵ジョン・スタッフォード・ノースコート (1957-)

法定推定相続人は、現当主の一人息子のセント・サイルス子爵(儀礼称号)トマス・スタッフォード・ノースコート (1985-)です。

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