イニャキ・サエス

イニャキ・サエスのサッカー人生

イニャキ・サエス（Iñaki Sáez）、本名ホセ・イグナシオ・サエス・ルイス（José Ignacio Sáez Ruiz）は、1943年4月23日にビルバオで生まれました。元サッカー選手であり、指導者としても名を馳せた人物で、現役時代はスペイン代表として活躍し、後にスペイン代表監督に就任しました。彼のポジションはディフェンダー（DF）であり、アスレティック・ビルバオでの選手生活が特に有名です。

選手経歴

クラブでの軌跡

ビルバオ出身の彼は、1962年に近隣のバラカルドCFからアスレティック・ビルバオに加入。1962-63シーズンから1963-64シーズンにかけて、46試合に出場し、5得点を挙げました。しかし、1964-65シーズンから1966-67シーズンの3年間は負傷に苦しみ、20試合の出場に留まりました。健康を回復した後は、1967年から1974年までレギュラーとして活躍し、コパ・デル・レイで2度の優勝を経験しています。特に、彼が所属していた時期のアスレティック・ビルバオの守備陣は非常に強固で、名選手たちと共に築いた歴史的な成果も語り継がれています。彼は1974年に現役を引退しました。

代表チームでの貢献

サエスは、1968年の短期間にスペイン代表として3試合に出場しました。デビュー戦と最終戦の相手は同じくイングランドで、この試合はUEFA欧州選手権1968予選でした。彼はこの代表経験を通じて、国を代表する選手としての誇りを持っていました。

指導者としての活動

サエスは指導者としてのキャリアを32歳でスタートしました。最初の5年間はアスレティック・ビルバオの下部組織で指導し、その後、ビルバオ・アスレティックの監督を務めます。1980-81シーズンにトップチームで暫定監督として指揮を執り、9位に導くなど、采配が評価されました。その後も監督としての仕事を続け、1983年にはビルバオ・アスレティックをセグンダ・ディビシオンに昇格させる成果を上げました。

さらに、彼は選手時代のクラブに戻り、ビルバオ・アスレティックを指導し、1990-91シーズンには再びトップチームを任されましたが、成績不振により解任されました。

他クラブでの指導経験

彼はUDラス・パルマスを含む他のクラブでも指導を行い、アルバセテ・バロンピエでの監督経験を経て、世代別のスペイン代表においても指導者としての地位を確立しました。特に、1996年にはU-21スペイン代表監督に就任し、1998年にはUEFA U-21欧州選手権で優勝を果たし、名指導者としての地位を不動のものとしました。

スペインA代表監督として

2002年から2004年にかけて、サエスはスペインA代表の監督を務めました。彼の指導の下で、チームは23試合を戦い、15勝6分け2敗という成績を収めましたが、2004年のUEFA欧州選手権ではグループリーグで敗退。大会終了後には指揮を退きました。その後も彼はU-21代表に戻り、数年間指導を続けました。

経歴の総括

イニャキ・サエスは、選手としても監督としてもスペインサッカーに貢献した偉大な人物です。そのキャリアには数々の栄光があり、彼が指導した選手たちは多くの成功を収めています。彼のサッカーに対する情熱は、今後もサッカー界に影響を与え続けていくでしょう。

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