イヌリンゴ

イヌリンゴ（犬林檎）

イヌリンゴ（学名：Malus prunifolia）は、バラ科リンゴ属に分類される落葉高木です。別名としてヒメリンゴの名でも親しまれています。

特徴

イヌリンゴは、成長すると高さ約10m、直径約20cmに達する樹木です。若枝には柔らかい毛が生えていますが、成長とともに無毛になります。葉は楕円形で、長さは約6〜10cm、縁には鋸歯があります。

花は枝先に5〜6個まとまって咲きます。花柄には白い軟毛があり、長さは約3.5〜4cmです。蕾は淡い紅色をしていますが、開花すると白色に変化します。花の大きさは約3.5〜5cmです。

果実は球形で、直径は約2〜2.5cmと小ぶりです。熟すと黄色から紅色に色づき、先端がへこんでいないのが特徴です。日本では、完熟しても酸味が強いため、食用としての価値は高くありません。そのため、比較的安価であり、リンゴ飴の材料として利用されることが一般的です。

原産地

イヌリンゴは、主に中華人民共和国の北部で広く栽培されています。

マルバカイドウ（変種）

イヌリンゴの変種として、マルバカイドウが知られています。

参考文献

* 北村四郎、村田源『原色日本植物図鑑　木本編』 II（改訂9刷）、保育社、1974年、9頁。ISBN 9784-586-30050-1。

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