イマイアキノブ

イマイアキノブは、1965年7月9日生まれの日本のミュージシャン、ギタリスト、そして画家である。その活動は、音楽シーンに多大な影響を与えてきたチバユウスケとの関わりが深く、長く記憶されるキャリアを築いている。

1981年頃からライブハウスを中心に音楽活動をスタートさせたイマイアキノブは、1994年にバンド「フリクション」に加入。翌年にはアルバム『Zone Tripper』を発表するも、1996年にバンドは活動を休止した。その後はソロ活動に転身し、2000年にはソロアルバム『ノゾキカラクリ』を発表、精力的な活動を展開していく。

2004年、イマイアキノブの転機となる出来事が起こる。ROSSOの新メンバーを探していたチバユウスケ、照井利幸とのセッションがきっかけとなり、彼はROSSOに加入。フリクションの元ドラマーである佐藤稔と共にバンドの活動を支えた。同年、チバユウスケとのユニット「Midnight Bankrobbers」を結成し、アルバム『冬のピノキオ』を発表。この作品では、ギターだけでなくベース、コーラス、シンセサイザーも担当し、ジャケットやブックレットのイラストも手掛けるなど、多才ぶりを発揮している。しかし、2006年にROSSOが活動を休止すると、再びチバユウスケからの誘いを受け、ヒライハルキ、クハラカズユキと共にThe Birthdayを結成する。

The Birthdayでは、その卓越したギターテクニックでバンドの中核を担い、数々のライブを成功に導いた。しかし、2010年9月1日、The Birthdayからの脱退を発表。同年8月6日に行われたROCK IN JAPAN FESTIVAL 2010が、The Birthdayでの最後のステージとなった。

The Birthday脱退後も、イマイアキノブの音楽活動は止まらなかった。2012年には、映画『赤い季節』でチバユウスケ、中村達也と共に架空のバンド「THE GOLDEN WET FINGERS」を結成。ライジング・サン・ロックフェスティバル2012への出演や、全国ツアーの実施など、精力的に活動を展開。2枚のアルバム『KILL AFTER KISS (KILL盤)』『KILL AFTER KISS (KISS盤)』を発表するなど、その活動は多岐に渡る。

2015年には、15年ぶりとなるソロアルバム『暢気楼 / NONKIRO』を発表。チバユウスケ、サトウミノル、山本久土、佐々木亮介（a flood of circle）といった豪華メンバーを迎え、その高い音楽性を改めて示した。

音楽活動以外にも、イマイアキノブは画家としての才能も持ち合わせている。1998年には「今井章信」名義で絵本『やまのスカブラ』を出版。2010年には作品集『LACHEN』を刊行するなど、その活動は多方面に広がっている。

プライベートでは、ピザ好きとして有名である。The Birthday在籍時には、月に13枚ものMサイズのピザを食べていたというエピソードも残っている。また、フォークシンガーの三上寛を敬愛しており、特に20代の頃は頻繁にライブに通っていたという。

The Birthday時代には、主にフェンダー・ジャガーを愛用し、マーシャル JCM900をメインアンプとして使用。レコーディングやMidnight Bankrobbersのライブでは、VOX AC30を使用するなど、機材にもこだわりが見られる。

イマイアキノブのキャリアは、数々のバンドへの参加とソロ活動、そして画家としての活動と、多方面にわたる。一匹狼な気質で知られる彼だが、その卓越した才能と表現力は、多くの音楽ファンを魅了し続けている。彼の活動は、これからも音楽シーンに大きな影響を与え続けることだろう。

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