イリデッサ

イリデッサ：G1・4勝を挙げた名牝の軌跡

2016年1月14日、アイルランドで、英ダービー馬ルーラーオブザワールドの初年度産駒としてイリデッサが誕生しました。エイダン・オブライエン調教師とその妻アンマリーが所有するウィスパービュー・トレーディングLtdで生まれた彼女は、オブライエン調教師の長男であるジョセフ・オブライエンに預託されました。

2018年7月、イリデッサはデビュー戦を勝利で飾ります。その後、幾つかのレースで経験を積み、5戦目のフィリーズマイルではウェイン・ローダン騎手とのコンビでG1初制覇を成し遂げました。この勝利は、エイダン・オブライエン厩舎の有力馬ハモーサを破る金星となりました。

3歳となった2019年は、愛1000ギニートライアルで3着とまずまずの滑り出しを見せます。しかし、続く英1000ギニー、愛1000ギニーでは思うような結果を残せませんでした。それでも、10ハロンのプリティーポリーステークスでは、マジックワンドを差し切ってG1・2勝目を挙げ、復活を遂げます。

続く愛オークスでは7着に終わりますが、メイトロンステークスでは、同期の英愛1000ギニー馬ハモーサやローレンスらを抑えて優勝、3度目のG1タイトルを獲得しました。サンチャリオットステークスでは3着に敗れましたが、勢いを落とすことなく、ブリーダーズカップ・フィリー&メアターフに出走。5番人気ながら、ヴァシリカとの接戦を制し、見事優勝。G1・4勝目を挙げました。

2020年、更なる活躍が期待されていましたが、2月6日、馬房内で腱を損傷。全治1年を要する可能性があり、引退が発表されました。数々の栄光を掴んだイリデッサは、日本、ノーザンファームで繁殖牝馬としての第二の人生を歩むこととなります。

イリデッサの血統と活躍馬

イリデッサの血統は、その才能を裏付けるものとなっています。2代母スターリンは、北米でG1を2勝した名牝です。母センタズドリームは未出走でしたが、1万4000ギニーでウィスパービュー・トレーディングに購入され、繁殖牝馬としてイリデッサを生み出しました。

また、半弟には2020年のブリーダーズカップ・マイルを制したオーダーオブオーストラリアがいます。イリデッサの血統には、一流の競走馬を生み出す素質が色濃く受け継がれていると言えるでしょう。

イリデッサの競走成績

イリデッサの競走成績は、Racing Postなどの競馬情報サイトで詳細に確認することができます。デビューから引退までの全レース結果、着順、騎手、そして対戦相手といった情報が網羅されています。

まとめ

イリデッサは、短くも輝かしい競走生活を送った名牝です。G1を4勝する実力に加え、その血統背景も注目を集めました。引退後も繁殖牝馬として、その才能を後世に繋いでいくことが期待されています。彼女の競走成績は、競馬史に刻まれる偉大な記録として、長く語り継がれることでしょう。

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