イリル・ラティフィ

イリル・ラティフィの人物紹介

イリル・ラティフィ（Ilir Latifi）は、1983年7月28日生まれのスウェーデン出身のレスリング選手であり総合格闘家です。彼はスウェーデンのスコーネ県マルメで生まれ、現在はパンクラスジム・スウェーデンに所属しています。また、アルベン・ラティフィを兄に持ち、彼も総合格闘家として知られています。

来歴

ラティフィは、若い頃からレスリングに興味を持ち、技術を磨くことに情熱を注ぎました。2008年にはプロ総合格闘技の世界に足を踏み入れ、そのキャリアが始まりました。2012年10月6日、Superior Challengeで行われたライトヘビー級の王座決定戦では、ブラジルのジョルジ・オリベイラと対戦し、見事に3-0の判定勝ちを収め、初代王者となりました。

UFCキャリア

その後、ラティフィはUFCに挑戦します。2013年4月6日に行われたUFC on Fuel TV 9では、アレクサンダー・グスタフソンの代役としてライトヘビー級ランキング10位のゲガール・ムサシと対戦。しかし、判定では0-3と敗北を喫しました。

次に、2016年3月5日のUFC 196ではライトヘビー級ランキング13位のジアン・ヴィランテと対戦し、3-0の判定勝ちで巻き返しを図ります。その後、同年9月3日にはUFC Fight Nightでランキング4位のライアン・ベイダーと対戦し、右膝蹴りでKO負けを喫しました。

2017年9月9日、UFC 215で再びチャンスが巡ってきます。ここではランキング13位のタイソン・ペドロに勝利を収め、さらなる評価を得ました。翌年の2018年2月24日には、UFC on FOX 28でランキング5位のオヴィンス・サンプルーを相手にスタンディングのギロチンチョークで決着をつけ、パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを受賞しました。

しかし、2018年12月29日にUFC 232でコーリー・アンダーソンに敗れた後、彼のキャリアは浮き沈みがありました。2019年8月10日には、ライトヘビー級ランキング7位のヴォルカン・オーズデミアとの試合でもKO負けを喫し、2020年2月8日にはUFC 247でヘビー級に転向し、デリック・ルイスとの対戦で再び判定負けを喫しました。

最終的に、2023年6月にはUFCとの契約が満了し、リリースされたことが報道されています。

戦績

イリル・ラティフィはアマチュアからプロまで様々な試合を経験しており、その戦績は格闘技界での彼の存在感を示しています。彼はレスリングやグラップリングでも数々のタイトルを獲得しており、特に2001年にはノルディック選手権でグレコローマン97kg級優勝、さらに2004年のADCC欧州予選では99kg未満級で優勝を果たしました。また、2012年にはSuperior Challengeの初代ライトヘビー級王座も獲得しています。

まとめ

イリル・ラティフィは、スウェーデンを代表するレスリングと総合格闘技の才能が結集した選手であり、そのキャリアは多くのファンの心に刻まれています。彼の試合は激しく、技術的で、見る者を魅了するものです。今後の彼の活動にも大いに期待が寄せられています。

もう一度検索