インジェニコ・グループ

インジェニコ・グループについて

インジェニコ・グループ（Ingenico Group S.A.）は、フランス・パリに本社を置く、世界有数の電子決済端末メーカーです。グローバルに事業を展開しており、80カ国以上に拠点を持ち、170カ国以上で製品を販売しています。日本においては、Ingenico Japan株式会社が事業を展開しています。現在は、電子決済プラットフォーム開発企業のワールドラインの傘下となっています。

沿革

インジェニコは、1980年にジャン＝ジャック・プートルとミシェル・マルイトルによって設立されました。当初はPOSシステム機器の開発を中心に成長し、1984年には最初のICカード決済端末をリリースしました。その後、1985年にパリ証券取引所（現ユーロネクスト・パリ）に上場し、1987年にはオーストラリアに太平洋地域拠点を設立するなど、グローバル展開を加速させました。

1990年代後半から2000年代にかけて、欧州の大手企業であるDe La Rue S.A.やBull S.A.（現アトス）の端末事業を買収し、2001年にはアメリカのIVI Checkmate Corporationを買収することで、世界的な大手企業へと成長を遂げました。2008年にはサフラングループから端末部門を買収し、世界首位の決済端末メーカーとなりました。同年には中国の福建聯廸商用設備有限公司（Fujian LANDI）の株式の過半数を取得し、傘下に収めました。さらに、2012年にはロシアのArcom、2013年にはベルギーの決済サービスプロバイダOgoneを買収し、事業領域を拡大しました。

2014年には組織再編を行い、スマートターミナル、ペイメントサービス、モバイルソリューションの3部門制へと移行しました。また、同年にはオランダのGlobalCollect B.V.（日本法人はGlobal Collect Services Japan K.K.）を買収し、グローバルな決済ソリューションの提供体制を強化しました。2020年2月には、ワールドラインがインジェニコ・グループの買収を発表し、同年10月28日よりワールドラインの傘下となりました。

日本法人

日本法人であるIngenico Japan株式会社は、ブロードバンドタワーの子会社であったLyudia（株式会社ルディア）が前身です。ルディアは2013年12月にインジェニコの日本国内総代理店となりましたが、2016年4月にインジェニコ・グループがルディアの株式の70％を買収し、子会社化しました（ブロードバンドタワーは30％を保持）。2017年3月には、社名を「Ingenico Japan株式会社」に変更しました。

Ingenico Japanは、東京（虎ノ門）にオフィスを構え、スマートフォン決済からデスクトップ型端末、端末管理システムに至るまで、幅広い決済ソリューションを提供しています。また、日本デビットカード推進協議会や日本マルチペイメントネットワーク推進協議会の会員企業として、日本のキャッシュレス決済の発展にも貢献しています。

主な事業内容

インジェニコ・グループは、主に以下の3つの分野で事業を展開しています。

スマートターミナル: あらゆる決済方法に対応した、高性能で安全な決済端末を提供しています。
ペイメントサービス: オンライン決済やモバイル決済など、多様な決済ソリューションを提供しています。
モバイルソリューション: スマートフォンやタブレットなどのモバイル端末を活用した決済ソリューションを提供しています。

インジェニコは、長年の経験と技術力を活かし、世界中のあらゆるビジネスシーンに対応した、革新的な決済ソリューションを提供し続けています。

外部リンク

Ingenico Japan株式会社
コーポレートサイト（英語）
コーポレートサイト（フランス語）
Ingenico Group - Facebook
Ingenico Group - X(旧Twitter)
* Ingenico Group - YouTubeチャンネル

もう一度検索