インターナショナル・シントウ・ファウンデーション

インターナショナル・シントウ・ファウンデーション（ISF）とは

インターナショナル・シントウ・ファウンデーション（International Shinto Foundation、略称：ISF）は、神道文化の国際的な啓蒙活動を推進する非政府組織（NGO）です。1994年に東京で神道国際学会として設立され、1996年にはニューヨークでNGOとして登録、1997年には国連NGOとしての地位を獲得しました。2005年に神道国際学会から独立しましたが、現在も日本語では神道国際学会と呼ばれることがあります。

概要

ISFは、海外の日本宗教研究者との連携を重視し、日本文化に対する国際的な理解を深めるための神道研究支援や、国際シンポジウムの開催などを主な活動としています。経済社会理事会（ECOSOC）の特殊諮問資格と、国連広報局の認可NGOの資格を有しています。

歴史

1994年10月：民間の任意団体である神道国際学会が東京で発足。
1996年6月：神道国際学会のニューヨークセンターが、アメリカ合衆国ニューヨーク州で法人登記。
1997年12月：神道国際学会（International Shinto Foundation）として国連NGOに登録。
2005年：神道国際学会からInternational Shinto Foundationが分離。

神道国際学会との関係

ISFは、元々神道国際学会の一部でしたが、組織改変を経て独立しました。背景には、ワールドメイトからの財政援助があり、研究と実践の目的が混同される懸念がありました。組織再編により、日本の神道国際学会（International Shinto Studies Association, ISSA）は学術研究に、International Shinto Foundationは国際的な啓蒙活動に重点を置くことになりました。現在は姉妹団体として、協力関係を維持しています。

組織

会長

中西旭（1994年 - 2004年）：初代会長。中央大学名誉教授、神社本庁教学顧問。
薗田稔（2005年 - ?年）

参考文献

Aike P. Rots, Shinto, Nature and Ideology in Contemporary Japan: Making Sacred Forests (Bloomsbury USA Academic, 2017).
Ugo Dessì, Japanese Religions and Globalization (Routledge, 2013).
井上順孝、「神道研究の国際的ネットワークの形成について」『神道と日本文化の国学的研究発信の拠点形成: 研究報告 第3巻』文部科学省21世紀COEプログラム、2007年
Gerrit Steunebrink, Evert Van Der Zweerde, Wout Cornelissen 編, Civil Society, Religion, and the Nation: Modernization in Intercultural Context: Russia, Japan, Turkey (Rodopi Bv Editions, 2004).
島薗進、『ポストモダンの新宗教』東京堂出版、2001年。

外部リンク

公式サイト
* 公式サイト（旧）

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