薗田稔

薗田稔

薗田稔（そのだ みのる）は、1936年4月27日に生まれ、2024年12月31日に没した日本の神職であり、宗教学者です。特に神道研究と日本宗教史研究において、宗教学や民俗学の視点を取り入れた研究で知られています。最終的な肩書は秩父神社元宮司、京都大学名誉教授。

経歴

埼玉県秩父市出身。学歴は以下の通りです。

埼玉県立熊谷高等学校卒業
1960年 東京大学文学部宗教学科卒業
1965年 東京大学大学院博士課程満期退学

大学卒業後は研究者、教育者として活動しました。

1972年 國學院大學文学部講師
1974年 國學院大學文学部助教授
1981年 國學院大學文学部教授
1991年 京都大学教養部教授
京都大学総合人間学部教授
2003年 國學院大學神道文化学部特任教授
皇學館大学大学院特任教授

1989年からは、秩父神社の宮司も務めました。2005年より神道国際学会会長、インターナショナル・シントウ・ファウンデーション会長に就任。2023年3月31日、34年間務めた秩父神社宮司を依願退職しました。

研究活動においては、2002年5月に京都・賀茂御祖（下鴨）神社糺森研修道場において、上田正昭らとともにNPO法人社叢学会を設立しました。

受賞歴

1976年 第11回日本宗教学会賞

著書

単著

『祭りの現象学』（弘文堂、1990年、新版2014年）
『神道の世界』（弘文堂［神道ブックレット］、1997年）
『誰でもの神道 宗教の日本的可能性』（弘文堂、1998年）
『文化としての神道 続 誰でもの神道』（弘文堂、2005年）

編著

『神道　日本の民族宗教』（弘文堂, 1988年）
『日本神道論』（桜井勝之進・西川順士共著、学生社, 1990年）
『日本の神仏の辞典』（大島建彦・圭室文雄・山本節 共編、大修館書店, 2001年）
『祭礼と芸能の文化史』（福原敏男共編、思文閣出版・神社史料研究会叢書, 2003年）
『神道史大辞典』（橋本政宣共編、吉川弘文館, 2004年）
『秩父夜祭』（さきたま出版会, 2005年）

執筆

『身近な森の歩き方 - 鎮守の森探訪ガイド』（文英堂、2003年）
『全国一の宮めぐり (Gakken Mook) ビジュアル神社総覧』（学研、2004年‐2013年）

参考文献

『神社新報』第3630号、神社新報社、2023年4月10日
『柞乃杜』創刊号、秩父神社社務所、1989年12月23日
『読売年鑑』読売新聞編（2016年）、読売新聞社、2016年3月1日。ISBN 978-4-643-16001-7

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