インディ・ジョーンズと危難の魔宮

インディ・ジョーンズと危難の魔宮：スリリングな冒険の舞台裏

パリのディズニーランド・パークに位置する『インディ・ジョーンズと危難の魔宮 (Indiana Jones et le Temple du Péril)』は、アドレナリン全開のローラーコースター型アトラクションです。東京ディズニーシーのレイジングスピリッツの礎となったこのアトラクションは、古びた寺院やジャングルの奥深くを駆け抜ける、忘れられない冒険体験を提供します。

構想から実現までの道のり

当初、ディズニーランド・パークは、カリフォルニアのディズニーランドにある『インディ・ジョーンズ・アドベンチャー』に匹敵する、高度なオーディオアニマトロニクスを駆使した大規模なアトラクションを計画していました。しかし、巨額の費用がネックとなり、計画は大幅な見直しを余儀なくされました。最終的に、予算と工期を大幅に削減した、屋外型のローラーコースターとして『インディ・ジョーンズと危難の魔宮』が誕生することとなります。

コストと時間の制約から、コースターの設計と製造はスイスのインタミン社に委託され、同社の既存デザインが採用されました。この戦略的な決定は、アトラクションの完成を早め、予算枠内に収める上で重要な役割を果たしました。

アトラクションの特徴

このアトラクションは、ジャングルや古代寺院を巧みに再現したコースが特徴です。乗客は、トロッコ型の車両に乗り込み、急降下や急カーブ、そしてスリリングな360度ループを体験します。まさに、インディ・ジョーンズ映画さながらの冒険が目の前で展開されるのです。レイジングスピリッツと同様の設計要素が取り入れられており、その興奮は多くの来場者を魅了しています。

リニューアルと現状

2000年には、新たな挑戦として、コースを逆走する『Indiana Jones et le Temple du Péril : à l'envers (英名：Indiana Jones and the Temple of Peril : In Reverse)』が導入されました。しかし、この逆走バージョンは2004年12月に終了し、現在は通常走行に戻っています。

まとめ

『インディ・ジョーンズと危難の魔宮』は、予算の制約を克服して生まれた、エキサイティングなアトラクションです。既存技術の巧みな活用と、テーマパークにおける冒険体験の追求が融合した、ディズニーランド・パークを代表する人気アトラクションの一つと言えるでしょう。そのスリリングなコースと、映画の世界観を忠実に再現した演出は、世代を超えて多くの人々を惹きつけ続けています。 レイジングスピリッツの原型となったアトラクションとして、その歴史的意義も高く評価されています。

もう一度検索