ウィニペグ大学

ウィニペグ大学 (University of Winnipeg)

カナダ、マニトバ州の州都ウィニペグ市中心部に位置する公立大学です。英語名称はUniversity of Winnipegといい、略称としてはU of Wが用いられています。学部課程に重点を置いた教育を展開しており、地域に根ざした学術機関として知られています。

歴史と沿革

ウィニペグ大学の起源は、1871年に設立されたマニトバカレッジ（Manitoba College）と、1881年に設立されたウェスリーカレッジ（Wesley College）に遡ります。これら二つの教育機関が1938年に合併し、ユナイテッドカレッジ（United College）が誕生しました。その後、1967年に州政府の認可を受け、正式にウィニペグ大学として新たなスタートを切りました。このように、その歴史は140年以上にわたり、マニトバ州における高等教育の発展に貢献してきました。

教育と規模

本学は学部教育を特に重視しており、学生一人ひとりに焦点を当てた教育環境を提供しています。現在の学生数は約9,500名、教員は約300名で構成されています。キャンパス内には、大学レベルの教育に加え、付属高校であるThe University of Winnipeg Collegiateや、留学生向けのEnglish Language Program（語学学校）も併設しており、多様な学習ニーズに対応しています。

カナダ国内の大学評価においても一定の評価を得ており、2004年度にはマクレイン誌による大学調査ランキングでトップ10にランクインした実績があります。

キャンパスと地域連携

ウィニペグ大学は市の中心部に立地していることから、地域の発展に重要な役割を果たしています。キャンパス内の施設の一部は地域社会に開かれており、コンサートホールやギャラリー、リクリエーション施設、学生運営のカフェなどが地域住民にも広く利用され、大学と地域との結びつきを強めています。

キャンパスの象徴的な建物としては、1895年に建てられたウェズリーホール（Wesley Hall）があります。お城のような威厳ある外観を持つこの建物は、国の歴史的建造物にも指定されており、大学の歴史と伝統を物語っています。

学生寮

学生向けの住居として、キャンパス内およびその近隣に複数の学生寮を提供しています。メインキャンパスから徒歩数分の距離には、比較的新しい学生寮である「マクフィーターズホール：グレートウエストライフ学生寮（McFeetors Hall: Great-West Life Student Residence）」があります。この6階建ての施設は、一人部屋から三人共用タイプの部屋まで様々な選択肢を提供しています。この寮の建設用地取得にあたっては、2008年にグレートウエストライフ保険会社の社長であったマクフィーターズ氏個人および会社からの多額の寄付（267万ドル）があり、その貢献を称えて命名されました。この新設寮は2009年度から入居申請が開始されました。

学外にもライオンズマナー（Lions Manor）とバルモラルハウス（Balmoral House）という二つの学生寮を運営しており、学生の多様なニーズに応じた住環境を提供しています。

主な卒業生

ウィニペグ大学は、多分野で活躍する多くの人材を輩出してきました。著名な卒業生には以下のような人々がいます。

シャンタール・クレヴィアジック（Chantal Kreviazuk）- シンガーソングライター
ガイ・マディン（Guy Maddin）- 映画監督
ビフ・ネイキッド（Bif Naked）- ロック歌手
マーガレット・ロレンス（Margaret Laurence）- 作家
ソニア・スイ（Sonia Sui）- 台湾の俳優・モデル

これらの卒業生は、それぞれの分野で国内外において大きな足跡を残しています。

関連情報

カナダの大学一覧
* 公式ウェブサイト

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