ウィル・バートン

ウィル・バートン：波瀾万丈のキャリアを歩むスコアリングガード

ウィル・デナード・バートン3世（Will Denard Barton III）は、1991年1月6日生まれ、アメリカ合衆国メリーランド州ボルチモア出身のプロバスケットボール選手です。現在はCBA（中国プロバスケットボールリーグ）の広東サザンタイガースに所属し、シューティングガードまたはスモールフォワードとして活躍しています。

高校・大学時代

バートンは、地元のボルチモアの高校からニューハンプシャー州の高校に転校。その高い得点能力から超高校生級のシューティングガードとして注目を集め、ESPNのランキングで1位に選ばれました。大学進学の際には、アリゾナ大学、ケンタッキー大学、カンザス大学、ビラノバ大学、そして地元のメリーランド大学など、多くの強豪校から勧誘を受けました。その中でバートンが選んだのは、メンフィス大学でした。メンフィス大学ではMemphis Tigersの一員として2年間プレーし、その後、2012年のNBAドラフトにアーリーエントリーを表明しました。

NBAでの挑戦

2012年のNBAドラフトでは、2巡目全体40位でポートランド・トレイルブレイザーズから指名を受け、NBA選手としてのキャリアをスタートさせました。しかし、NBAの舞台ではディフェンス面での課題に直面し、苦しいシーズンを送ることになります。

2015年2月19日、アーロン・アフラロ、アロンゾ・ジーとのトレードで、ビクトル・クラベール、トーマス・ロビンソン、そして2016年のプロテクト付き1巡目指名権と共にデンバー・ナゲッツへ移籍しました。ナゲッツでは、その才能を開花させ、2015年8月7日にはナゲッツとの再契約に合意。同年11月13日のヒューストン・ロケッツ戦では、キャリアハイとなる26得点を記録し、チームを107-98での勝利に導きました。2017-2018シーズンには、平均15.7得点・5.0リバウンド・4.1アシストという好成績を残しました。2018-2019シーズンは怪我の影響もあり成績は低下しましたが、チームの6年ぶりのプレーオフ進出に貢献しました。

その後、2022年7月6日にケンテイビアス・コールドウェル＝ポープ、イシュ・スミスとのトレードで、モンテ・モリスと共にワシントン・ウィザーズへ移籍。さらに、2月28日にはトロント・ラプターズとの契約に合意しました。

海外リーグでの挑戦

2024年1月29日には、ユナイテッド・リーグのCSKAモスクワとの契約に合意しましたが、1試合も出場することなく、2月20日にチームを退団。その後、3月13日にリーガACBのCBグラナダとの契約、5月3日にBSNのカングレヘーロス・デ・サントゥルセとの契約を経て、9月6日にCBAの広東サザンタイガースとの契約を結び、新たな挑戦をスタートさせています。

ウィル・バートンは、その得点能力と多才なプレースタイルで、常にチームに貢献できる選手です。NBAでの経験を活かし、海外リーグでもさらなる活躍を見せてくれることでしょう。

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