ウインスターファーム

ウインスターファームは、アメリカ合衆国ケンタッキー州ヴァーセイルズにある競走馬生産牧場です。サラブレッドの生産、種牡馬や功労馬の繋養、そして馬主としての競走馬の所有を事業として行っています。ウインスターファーム、ウィンスター牧場といった表記も用いられることがあります。

牧場の経営はビル・キャスナーとケニー・トラウトの2名によって共同で行われています。長年に渡り、アメリカ競馬界に多大な貢献を果たしており、数々の名馬を輩出することで知られています。

主な生産馬

ウインスターファームは、数々のG1競走優勝馬を生産してきました。その中でも特に有名な馬には、以下のような馬が挙げられます。

ブルーグラスキャット (Bluegrass Cat): 2006年ハスケル招待ハンデキャップ優勝
ダタラ (Da' Tara): 2008年ベルモントステークス優勝
ウェルアームド (Well Armed): 2008年グッドウッドステークス、2009年ドバイワールドカップ優勝
スーパーセイヴァー (Super Saver): 2010年ケンタッキーダービー優勝

これらの馬は、ウインスターファームの生産技術の高さを示す象徴的な存在となっています。

主な所有馬

ウインスターファームは、生産した馬だけでなく、他の牧場から購入した馬なども所有しています。所有馬の中でも特に活躍した馬には、以下の馬が挙げられます。

イピトンベ (Ipi Tombe): G1競走優勝馬（共有馬）
ブルーグラスキャット (Bluegrass Cat): 2006年ハスケル招待ハンデキャップ優勝
エニーギヴンサタデー (Any Given Saturday): 2007年ハスケル招待ハンデキャップ優勝
ウェルアームド (Well Armed): 2008年グッドウッドステークス優勝
コートヴィジョン (Court Vision): G1競走5勝
ドロッセルマイヤー (Drosselmeyer): 2010年ベルモントステークス、2011年ブリーダーズカップ・クラシック優勝
* ジャスティファイ (Justify): 2018年米国クラシック3冠、サンタアニタダービー優勝

これらの馬たちは、ウインスターファームが競走馬の所有においても成功を収めていることを示しています。

主な繋養馬

ウインスターファームでは、多くの種牡馬と功労馬を繋養しています。2023年現在、繋養されている種牡馬には、テイクチャージインディ、コンスティチューション、オールウェイズドリーミングなど、錚々たる顔ぶれが揃っています。

また、功労馬として、ディストーテッドヒューマーなどが繋養されています。

過去には、パイオニアオブザナイル、クリスエス、アワエンブレム、ヴィクトリーギャロップ、ブルーグラスキャット、シャープヒューモア、ハーランズホリデーなど、多くの種牡馬や功労馬が繋養されてきました。

ウインスターファームは、生産、所有、そして繋養において、アメリカ競馬界に大きな影響を与え続けている重要な牧場と言えるでしょう。テイラーメイドファームとの提携関係も、その成功を支える要因の一つです。

もう一度検索