ウイナーカップ

ウイナーカップ：岩手競馬を彩る伝統の競走

ウイナーカップは、岩手県競馬組合が施行する地方競馬の重賞競走です。正式名称は「蹄声会会長杯 ウイナーカップ」で、長きに渡り、岩手競馬を代表するレースとして親しまれています。

歴史と変遷

1976年、水沢競馬場でアラブ系4歳馬限定の特別競走としてスタートしました。当初はダート1420mで行われていましたが、その後、距離や開催時期、開催場所（盛岡競馬場への移転）など幾度かの変更を経てきました。1997年まではダート競走でしたが、1998年からサラブレッド系の競走となり、盛岡競馬場の芝1600mで開催されるようになりました。

2004年には重賞競走に昇格し、全国交流競走として注目を集めました。しかし、2007年には特別競走に降格、同時に芝1700mに変更されました。その後、2009年から再び水沢競馬場のダート1400mに戻り、2013年には再び重賞競走に返り咲きました。2021年からは盛岡競馬場のダート1400mで開催されていましたが、2024年からは再び水沢競馬場のダート1400mで開催されることになります。このように、ウイナーカップは長い歴史の中で、数々の変化を遂げながら、今日まで続いてきた、岩手競馬を象徴するレースと言えるでしょう。

競走条件と賞金（2024年）

出走条件:サラブレッド系3歳、岩手所属馬

負担重量:別定。基本重量は56kgで、牝馬は2kg減。さらに、獲得賞金に応じて負担重量が加算されます。具体的には、獲得賞金1000万円以上1500万円未満の馬は1kg増、1500万円以上2000万円未満の馬は2kg増、2000万円以上の馬は3kg増となります。

賞金:1着300万円、2着105万円、3着60万円、4着39万円、5着21万円、着外手当1万5000円と、地方競馬の重賞競走としてふさわしい高額賞金が用意されています。

副賞:蹄声会会長賞、奥州市長賞、開催執務委員長賞といった名誉ある賞が贈られます。

優先出走権:3着までに入った馬には、別の重賞競走であるハヤテスプリントへの優先出走権が付与されます。これは、ウイナーカップでの好成績が、さらなる活躍へのステップとなることを示しています。

歴代優勝馬

2004年から2006年、そして2013年以降の重賞競走時代の優勝馬については、地方競馬全国協会やJBISサーチなどのウェブサイトで確認できます。これらの優勝馬たちは、岩手競馬の歴史に名を刻む名馬たちであり、それぞれの活躍は、ウイナーカップの歴史と魅力を語る上で欠かせない要素となっています。

まとめ

ウイナーカップは、開催場所や距離、競走条件の変更を繰り返しながらも、岩手競馬の重要なレースとしてその地位を確立してきました。サラブレッド競走への変更、重賞競走への昇格、そして全国交流競走としての開催など、その歴史は地方競馬の発展と深く関わっています。今後も、ウイナーカップは、多くの競走馬と関係者、そして競馬ファンを魅了し続けることでしょう。今後の開催にも期待が高まります。

もう一度検索