ウェスト・コースト・カンファレンス

ウェスト・コースト・カンファレンス（WCC）は、アメリカ合衆国の大学スポーツにおけるカンファレンスのひとつで、1952年にカリフォルニア・バスケットボール協会として設立されました。その後、1956年から1989年まではウェスト・コースト・アスレチック・カンファレンスとして知られていました。カリフォルニア州、オレゴン州、ワシントン州に所在する9つの大学で構成されており、NCAA（全米大学体育協会）のディビジョンIに所属しています。

加盟大学の特徴

WCCの現在の加盟大学はすべて私立大学であり、多くがミッション系の大学です。特に、7校がカトリック教会に関連しており、そのうち4校はイエズス会によって設立されました。ペパーダイン大学はキリスト教会系の大学として知られています。パシフィック大学は、2024年現在、最も新しいメンバーであり、2013年に再加盟を果たしました。

近年の動き

2023年12月、WCCは、Pac-12カンファレンスの崩壊に伴い、取り残されたオレゴン州立大学とワシントン州立大学が、2025-26シーズンまでフットボールと野球を除くすべてのスポーツにおいて準会員として参加することを発表しました。さらに、2024年5月には、グランドキャニオン大学とシアトル大学が2025年7月に加盟することが決定し、シアトル大学は45年ぶりにWCCへ復帰することとなりました。一方で、ゴンザガ大学が2026年よりPac-12に移籍することが発表され、カンファレンスの勢力図に変化が生じています。

現在の加盟校

現在のWCC加盟校は以下の通りです。

ブリガムヤング大学
ゴンザガ大学
ロヨラ・メリーマウント大学
パシフィック大学
ペパーダイン大学
ポートランド大学
セントメアリーズカレッジ
サンディエゴ大学
サンフランシスコ大学

パシフィック大学は、過去に1971-72シーズンから2012-13シーズンにかけてWCCを一時脱退していたことがあります。

今後の展望

2025年からは、WAC（ウェスタン・アスレチック・カンファレンス）から2校がWCCに移籍し、さらに2校が増加する予定です。これにより、WCCは新たな大学を迎え、さらなる発展を目指します。具体的な移籍大学については、今後の発表が待たれます。

まとめ

ウェスト・コースト・カンファレンスは、アメリカ西海岸の大学スポーツにおいて重要な役割を果たしています。加盟大学の特色や近年の動きを踏まえ、今後のWCCの展開に注目が集まります。

参考情報

カンファレンス (カレッジスポーツ)
ビッグ・イースト・カンファレンス：米国東部に拠点を置く同様の構成のカンファレンス
WCC公式サイト

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