ウェスパ椿山

ウェスパ椿山（WeSPa Tsubakiyama）

ウェスパ椿山は、青森県西津軽郡深浦町に位置していた観光施設です。1995年に開業し、美しい日本海の眺望や温泉、体験工房などを提供していましたが、2020年10月末に閉鎖されました。

概要

深浦町が第三セクター「ふかうら開発」に運営を委託していました。施設内には、温泉、体験工房、スロープカー、展望台などがあり、特に展望台からは高台から日本海の夕日を一望できることで人気を集めていました。

閉鎖後、物産館「コロボックル」は2021年7月21日にリニューアルオープンし、観光案内や物販を行う施設として営業を継続しています。深浦町は、ウェスパ椿山の残された施設について民間事業者の再募集を行いましたが、施設の老朽化が進んでいるため、一部コテージ、レストラン、展望温泉などを順次解体し、緑地公園のような形で利用する方針です。

主な施設（閉鎖時点）

コロボックル（物産館）: ウェスパ椿山閉鎖後も事業を継続しています。
鍋石温泉（展望風呂）: 日本海を一望できる展望風呂でした。
スロープカー「しらかみ号」: 高台へと結ぶスロープカーで、冬季は休業していました。
白神展望台: 絶景を楽しめる展望台でした。
昆虫館: 様々な昆虫を観察できる施設でした。
カミリア（レストラン）: レストラン
ガラス工房「HOO」: ガラス工芸体験ができる工房でした。
コテージ: 宿泊施設
保存蒸気機関車: 静態保存された蒸気機関車が展示されていました。

また、JR五能線のウェスパ椿山駅は、コロボックル（物産館）前の駐車場に隣接しており、駅の出入口は駐車場に面して設けられていました。

アクセス

鉄道: JR東日本五能線ウェスパ椿山駅下車、徒歩すぐ。
道路: 国道101号経由。
秋田県能代市（秋田自動車道 能代南IC・能代東IC）から約1時間
青森県青森市から約2時間30分

歴史

1995年（平成7年）4月1日：開業。
1998年（平成10年）4月：コテージ開設、鍋石温泉改修工事終了。
2000年（平成12年）：物産館オープン。風車、「白神展望台」完成。スロープカー「しらかみ号」運行開始。
2001年（平成13年）6月：ガラス工房「HOO」オープン。
2001年（平成13年）12月：ウェスパ椿山駅開業（当初はリゾートしらかみのみ停車）。
2002年（平成14年）：イベントステージ（駅隣に）完成。
2003年（平成15年）：昆虫館開設。
2006年（平成18年）7月：静態保存蒸気機関車78653（8620形）が日立市より移設。
2017年（平成29年）7月28日：スロープカー「しらかみ号」がリニューアルし、2代目車両が運行開始。
2020年（令和2年）10月31日：業績不振と新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、全施設が閉鎖。
2021年（令和3年）7月21日：施設内にあった物産館コロボックルが独立してリニューアルオープン。

ウェスパ椿山は閉鎖されましたが、物産館コロボックルは深浦町の観光を支える施設として、新たなスタートを切っています。また、跡地は緑地公園として整備される予定です。

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