ウェス・ヘルムズ

ウェスリー・レイ・ヘルムズ (Wesley Ray Helms)

ウェスリー・レイ・ヘルムズ（1976年5月12日生まれ）は、アメリカ・ノースカロライナ州ガストニア出身の元プロ野球選手です。右投げ右打ちの内野手として知られ、アトランタ・ブレーブス、ミルウォーキー・ブルワーズ、フロリダ・マーリンズなど複数のメジャーリーグチームで活躍しました。彼の叔父トミーもまた、シンシナティ・レッズなどでプロ野球選手として名を馳せた人物です。

経歴

プロ入りとブレーブス時代

1994年、ヘルムズはアトランタ・ブレーブスからMLBドラフトで10巡目（全体286位）で指名され、プロ入りを果たしました。1995年はA級メイコン・ブレーブスで136試合に出場し、打率.276、11本塁打、85打点という好成績を残しました。1996年には、A+級ダーラム・ブルズとAA級グリーンビル・ブレーブスで合計131試合に出場し、打率.290、17本塁打、76打点を記録しました。

1997年は、AA級グリーンビルとAAA級リッチモンド・ブレーブスで118試合に出場し、14本塁打を放つなど年々成績を向上させました。1998年にAAA級リッチモンドで125試合を戦い、打率.275、13本塁打、75打点をマークし、9月5日にメジャーデビューを果たしました。メジャーでの初年度は7試合の出場ながら、それなりの成績を収めましたが、1999年はまたマイナーに戻り39試合で打率.336、8本塁打を記録しました。

2000年には再びメジャーに昇格しましたが、出場はわずか6試合にとどまりました。AAAでの成績は素晴らしく、打率.288、20本塁打、88打点を記録しましたが、守備では23失策を犯し、課題を残しました。2001年にはメジャーに定着し、100試合に出場、初の2ケタ本塁打も達成しました。守備も改善され、ファーストをメインに守った結果、守備率も上昇しました。

2002年は85試合に出場し、打率.243ながらも内外野を守るユーティリティ・プレイヤーとしての役割を担い、トレードによりミルウォーキー・ブルワーズに移籍しました。

ブルワーズ時代

ブルワーズでは、2003年に30本近い長打力を発揮し、三塁手としても定位置を獲得しましたが、守備には課題が残りました。2004年は肘の負傷から復帰するも、多数のエラーを記録し、ポジション争いに苦しむことになります。2005年は代打としての役割が増え、打率も上昇しメジャーでの最高の成績をマークしました。年末にはフロリダ・マーリンズに移籍しました。

マーリンズ時代

マーリンズでは、2006年には自己最高の140試合に出場し、打率.329を記録しました。守備も改善され、特にファーストではエラーをしなかったものの、その後の成績は振るわず、2008年には再度ブルワーズにトレードされました。マイナー契約を経て2011年に引退。

現役引退後

引退後は、コーチ活動を開始し、まずはフィリーズ傘下でベンチコーチとしての役割を担い、続いてホワイトソックス傘下で監督としてチームを指導しています。

詳細

ヘルムズはメジャーキャリアを通じて、独特の打撃スタイルと守備の課題を抱えつつも、困難を乗り越えて多くの試合に出場してきました。彼の経歴は、努力と挑戦の象徴と言えるでしょう。

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