ウェズリー・パーソン

ウェズリー・パーソン（Wesley Lavon Person、1971年5月28日-）は、アラバマ州ブラントリー出身の元NBAプレーヤーで、ポジションは主にシューティングガードとスモールフォワードを兼任していました。彼の兄、チャック・パーソンもまた、元NBA選手です。ウェズリーは身長198cm、体重90.7kgと、NBA選手としては平均的な体格でした。

NBA以前

オーバーン大学卒業前の1991年と1993年には、バスケットボールU-19世界選手権とU-21世界選手権にそれぞれ出場し、両方で優勝を経験しました。

NBAキャリア

1994年のNBAドラフトで、ウェズリー・パーソンは全体23位でフェニックス・サンズに指名され、NBAキャリアをスタートさせました。1年目から平均10.4得点を記録し、オールルーキーセカンドチームに選出されるなど、その才能を早くから開花させました。サンズでは年々成績を向上させ、3年目には平均13.5得点をマークしました。サンズでの3シーズンで、彼は240試合に出場し、平均12.2得点、3.4リバウンド、1.5アシスト、FG成功率45.8%、3ポイントシュート成功率40.7%という成績を残しました。

1997年、パーソンは3チーム間のトレードでクリーブランド・キャバリアーズに移籍し、5シーズンに渡って在籍しました。1997-98シーズンには、3ポイントシュート成功数でリーグトップの座を獲得しました。2001-2002シーズンには、自己最高の平均15.7得点、3ポイントシュート成功率44%を記録しました。同年にはオールスターのスリーポイントコンテストに出場し、プレドラグ・ストヤコヴィッチとの接戦の末、惜しくも敗れました。キャバリアーズでは5シーズンで平均12.0得点、3.6リバウンド、2.0アシスト、FG成功率46.1%、3ポイントシュート成功率42.2%という成績を残しました。

2002-03年シーズン前、パーソンはニック・アンダーソン、マット・バーンズとの交換でメンフィス・グリズリーズに移籍しました。同シーズンは平均11.0得点、2.9リバウンド、1.7アシストを記録しました。また、オールスターのスリーポイントコンテストに2年連続で出場し、再びストヤコヴィッチと同点決勝で対決しましたが、カラーボールを決められず、またしても敗北を喫しました。

2003-04シーズンは、グリズリーズからの移籍まで平均5.2得点、1.1リバウンド、1.4アシストと成績が下降しました。2003年12月3日、2004年のドラフト1巡指名権と共に、ボンジ・ウェルズとのトレードでポートランド・トレイルブレイザーズへ移籍しました。ブレイザーズでは33試合に出場し、平均6.5得点、2.2リバウンド、1.2アシストの成績を残しました。2004年2月9日、ラシード・ウォレスと共に、シャリーフ・アブドゥル＝ラヒーム、ダン・ディッカウ、テオ・ラトリフとのトレードでアトランタ・ホークスに移籍しました。ホークスでは9試合に出場し、平均4.4得点、2.8リバウンド、0.6アシストの成績でした。

フリーエージェントとなったパーソンは、2004年8月11日にマイアミ・ヒートと契約しました。しかし、ヒートでは自身最低の平均3.9得点、1.4リバウンド、0.7アシストにとどまり、2005年3月1日にウェイバーされました。その2日後、デンバー・ナゲッツと契約し、ナゲッツでは25試合に出場し、平均8.1得点、2.4リバウンド、1.1アシストの成績を残しました。シーズン終了後、彼は現役を引退しました。

NBAでの11シーズンで、パーソンは先発454試合を含む733試合に出場し、3ポイントシュート成功率41%、1試合平均28.3分出場し、11.2得点、3.3リバウンドの成績を残しました。

家族

兄のチャックは、1984年から1986年まで3年連続でオーバーン大学をNCAAトーナメントに導き、4年次にはベスト8に進出させました。一方、ウェズリーはトーナメント出場を果たすことはできませんでした。息子のウェズリー・パーソン・ジュニアは、2017年にトロイ大学をNCAAトーナメントに14年ぶりに導き、サンベルト・カンファレンスのトーナメントでMost Outstanding Playerに選ばれました。また、1年次から61試合連続で3ポイントシュートを決めた記録は、カレッジバスケットボール史上最長です。

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