チャック・パーソン

チャック・パーソンとは

チャック・パーソン（Chuck Person）は1964年6月27日にアラバマ州ブラントリーで生まれた元プロバスケットボール選手である。彼は主にスモールフォワードとしてプレーし、その卓越したシュート力から「ライフルマン」というニックネームで知られている。また、彼の弟であるウェズリー・パーソンもNBA選手として活躍した。

経歴

選手時代

チャック・パーソンはオーバーン大学でバスケットボールを学び、1986年のNBAドラフトで全体4位指名を受け、インディアナ・ペイサーズに入団した。彼のNBAキャリアは華々しく、デビューシーズンから平均18.8得点、8.3リバウンド、3.6アシストという素晴らしい成績を残し、ルーキー・オブ・ザ・イヤー（新人王）を受賞した。さらに、彼はこの年にチームをプレイオフへ導く大きな貢献を果たした。ペイサーズには6年間在籍し、3年目にはキャリア最高の平均21.6得点を達成した。

1992年には、ミネソタ・ティンバーウルブズにトレードされ、初年度から平均16.8得点という成績を収めた。1994年にはフリーエージェントとなり、サンアントニオ・スパーズに加入したが、その後は衰えが見え始め、平均得点は低下。スパーズには97-98シーズンまで在籍した後、シカゴ・ブルズ、シャーロット・ホーネッツ、シアトル・スーパーソニックスを渡り歩いた。

2000年9月、パーソンはロサンゼルス・レイカーズにトレードされるが、ウェイバー公示を受け、その日には現役を引退する意向を表明した。

現役引退後

チャック・パーソンは引退後、すぐにバスケットボール界に戻り、ジョン・ルーカスのもとでクリーブランド・キャバリアーズのアシスタントコーチとして活動を開始した。その後、古巣インディアナ・ペイサーズに戻り、アイザイア・トーマスの下でアシスタントコーチを務めた。彼は問題児として知られるロン・アーテストとの信頼関係を築くことに成功し、アーテストは「チャック・パーソンがいなければオールスター選手にはなれなかった」と述べている。

また、2004年の「パレスの騒乱」では、興奮したアーテストをなだめる役割を果たしたことでも評価されている。その後、アーテストがサクラメント・キングスに移籍した際に、パーソンも同チームへ加わった。

2008年夏にはシカゴ・ブルズの新ヘッドコーチ候補として面談が行われたが、その座は他者に奪われ、結果としてロサンゼルス・レイカーズのアシスタントコーチとして新たなキャリアを歩むこととなる。2009-2010シーズンにはNBAファイナル優勝を味わい、コーチとしても成功を収めた。

人物

現役時代のチャック・パーソンは、ラリー・バードへのトラッシュトークを行うことで知られており、その大胆さがファンの間では語り草となっている。また、彼の「ライフルマン」という愛称は、チャック・コナーズのテレビシリーズ「The Rifleman」に由来している。

チャック・パーソンは、選手時代、コーチとしてのキャリアを通じて多くの人々に影響を与えてきた。また、その独特の個性とプレースタイルは、後の選手たちにとっても良い手本となっている。

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