プレドラグ・ストヤコヴィッチ

プレドラグ・ストヤコヴィッチ：伝説的シューターの軌跡

プレドラグ・ストヤコヴィッチ（愛称：ペジャ）は、1977年7月9日生まれのセルビア人元プロバスケットボール選手です。スモールフォワードをポジションとし、その正確無比なシュート力でNBAの歴史に名を刻みました。ユーゴスラビア紛争の影響でベオグラードへ避難、その後ギリシャへ移住し、PAOK BCでプロキャリアをスタートさせました。

NBAでの輝かしいキャリア

1996年のNBAドラフトでサクラメント・キングスから1巡目（全体14位）で指名を受けますが、1998-99シーズンにキングスと契約するまでPAOK BCでプレーを続けました。キングスでは、当初はベンチからの出場が多かったものの、徐々に頭角を現し、2000-01シーズンには先発に定着。平均得点、リバウンド、3Pシュート成功数など、全てのカテゴリーで成績が急上昇し、チームに欠かせない存在となりました。

キングス時代には、2001-02シーズンに初のオールスターゲーム出場を果たし、NBA屈指のシューターとしての地位を確立。チームもプレーオフのカンファレンスファイナルに進出するなど、ストヤコヴィッチの貢献は計り知れませんでした。2004-05シーズンまでキングスの中心選手として活躍しましたが、チームの成績は下降線を辿り、再編を余儀なくされました。

その後、インディアナ・ペイサーズ、ニューオーリンズ・ホーネッツ、トロント・ラプターズを経て、ダラス・マーベリックスへ移籍。マーベリックスでは、2011年のNBAファイナルでマイアミ・ヒートを下し、自身初のNBAチャンピオンに輝きました。

2011年12月19日、ストヤコヴィッチは現役引退を発表。2014年9月16日には、サクラメント・キングスが彼の背番号「16」を永久欠番にすることを発表し、その功績を称えました。

国際舞台での活躍

ストヤコヴィッチは、ユーゴスラビア代表としても数々の功績を残しています。2000年のシドニーオリンピック、2001年のバスケットボール欧州選手権、2002年のバスケットボール世界選手権に出場し、チームを優勝に導きました。国際舞台でもそのシュート力は脅威であり、数々の強豪国を打ち破る原動力となりました。

プレースタイルと評価

ストヤコヴィッチは、スモールフォワードとして、その卓越したシュート力で知られていました。特に、ヨーロッパ仕込みの3Pシュートは彼の最大の武器であり、長いキャリアを通じて4割近い成功率を誇りました。また、フリースローの正確さも驚異的で、キャリア通算成功率は9割に迫ります。208cmの長身を生かしたリバウンドやディフェンスでも貢献し、オールラウンドな活躍を見せました。

人物

妻はギリシャ人ファッションモデルのアレカ・カミラ。2人の子供がいます。フリースロー成功率はNBA歴代5位、3Pシュート成功数は歴代29位（2024年時点）という記録も保持しています。

プレドラグ・ストヤコヴィッチは、その類まれなるシュート力と、チームへの貢献で、多くのファンを魅了しました。彼の背番号「16」は、サクラメントの地に永遠に刻まれ、人々の記憶に残り続けるでしょう。

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