ウォルター・マッカーティ

ウォルター・リー・マッカーティー（Walter Lee McCarty、1974年2月1日 - ）は、アメリカ合衆国出身の元プロバスケットボール選手であり、現在は指導者としてNBAのボストン・セルティックスでアシスタントコーチを務めています。選手時代のポジションは主にパワーフォワード、またはスモールフォワードでした。

選手としてのキャリア

マッカーティーは、ケンタッキー大学時代にアントワン・ウォーカーやトニー・デルクといった才能ある選手たちと共にプレーし、1996年にはNCAAトーナメントで優勝するという輝かしい実績を打ち立てました。この優勝後、マッカーティーはウォーカー、デルクと共にNBAドラフトへのアーリーエントリーを表明し、全体19位でニューヨーク・ニックスから指名を受けました。

しかし、ルーキーシーズンとなる1996-97シーズンは、ニックスの選手層の厚さに阻まれ、出場機会は35試合に留まりました。翌1997年10月、マッカーティーはケンタッキー大学時代の恩師であるリック・ピティーノが率いるボストン・セルティックスへ移籍。ここでは再びアントワン・ウォーカーとチームメイトとなり、共にプレーすることになりました。

セルティックスに移籍した1997-98シーズン、マッカーティーは全82試合に出場。以降、セルティックスの貴重なベンチプレーヤーとして活躍し、チームを支えました。その献身的なプレーぶりは、セルティックスのOBであり、解説者としても知られるトム・ヘインソーンのお気に入りとなりました。

2005年2月には、フェニックス・サンズへ移籍。その後、2005-06シーズンはロサンゼルス・クリッパーズでプレーし、現役を引退しました。

コーチとしてのキャリア

マッカーティーは、2007年に恩師であるリック・ピティーノがヘッドコーチを務めるルイビル大学のアシスタントコーチに就任し、指導者としてのキャリアをスタートさせました。2010年6月には、インディアナ・ペイサーズのアシスタントコーチに就任しましたが、翌年2月にジム・オブライエンヘッドコーチが解任されたことに伴い、マッカーティーもチームを離れることとなりました。

2013年8月、マッカーティーは古巣であるボストン・セルティックスのアシスタントコーチに就任。ブラッド・スティーブンスヘッドコーチと共に、長きにわたってチームを支えました。セルティックスでは、選手育成や戦術指導など、多岐にわたる役割を担い、チームの成長に大きく貢献しました。

プレースタイルと評価

マッカーティーは、献身的でチームプレーを重視する選手として知られていました。特にディフェンス面での貢献度が高く、リバウンドやルーズボールへの執着心は、チームに大きなエネルギーをもたらしました。また、控え選手として出場することが多かったものの、常に高いモチベーションを維持し、チームのために全力を尽くす姿勢は、多くのファンやチームメイトから尊敬を集めました。

コーチとしては、選手とのコミュニケーションを重視し、個々の能力を最大限に引き出す指導に定評があります。セルティックスでは、若手選手の育成に力を注ぎ、将来有望な選手たちの成長をサポートしています。彼の指導を受けた選手たちは、着実に成長を遂げ、NBAで活躍する選手も輩出しています。

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