ウォンウィアン・ヤイ駅

ウォンウィアン・ヤイ駅の概要

ウォンウィアン・ヤイ駅（タイ語: สถานีรถไฟวงเวียนใหญ่）は、タイのバンコクに位置する重要な鉄道駅です。この駅は、タイ国有鉄道のメークローン線とバンコク・スカイトレインのシーロム線が交差する地点にあります。日本語での表記には「ウォンウィエン・ヤイ」や「ウォンウェンヤイ」といった揺らぎがあります。これらの鉄道はそれぞれ異なる区域に分かれていることから、乗換駅としての役割を果たしています。

駅の構造と位置

ウォンウィアン・ヤイ駅は、タークシン通りを挟んで広がっています。タイ国有鉄道の駅はトンブリー区に位置し、一方、バンコク・スカイトレインはクローンサーン区に設けられています。そのため、両駅間の距離は約900メートルであり、徒歩では10から15分程度の移動が必要です。しかし、駅周辺は賑やかな商業地域でもあり、便利なアクセスを提供しています。

タイ国有鉄道メークローン線の歴史

メークローン線は、1905年に開通し、その後、長い歴史の中で様々な変遷を経てきました。当初は民営の路線としてスタートし、クローンサーンからマハーチャイまでの東側区間は1905年1月4日に開業しました。さらに、西側のバーンレームからメークローンまでの区間も1907年に開通しました。1926年から1955年までの期間には一時的に電化され、列車の運行が行われていましたが、現在は内燃機関による運行に戻っています。

マハーチャイ線は、バンコクの中心から南西方面に向かう重要な路線の一つとして、交通渋滞を緩和し、乗客に利便性を提供しています。1960年代には、バンコク市街地の交通渋滞を解消するために一部区間が廃止され、その結果、ウォンウィアン・ヤイ駅が新たなターミナル駅として機能することとなりました。

駅の施設と利用状況

ウォンウィアン・ヤイ駅は、片面のホームを持つ地上駅であり、小規模ではあるものの有人で運営されています。駅員が常駐しており、切符の販売から運行の管理までを行っています。ホームには多くの露店が並んでおり、地域の生活を感じることができるスポットでもあります。

駅の近くにはセブン-イレブンがあり、旅行者や地元の人々にとって便利な存在です。メークローン線の運行は、特に東側区間では多く、時間帯に応じて運行本数を増やすといった柔軟な運行計画が採られています。

バンコク・スカイトレインシーロム線との接続

ウォンウィアン・ヤイ駅は、2009年に開業したシーロム線によって更なる利便性が加わりました。元々は終着駅であったこの駅は、2013年にはポーニミット駅まで延伸され、中間駅としての役割を果たすこととなりました。この延伸により、バンコクの中心部と周辺地域とのアクセスが大幅に向上し、通勤・通学者にとっても利用しやすくなっています。

まとめ

ウォンウィアン・ヤイ駅は、バンコクにおける主要な交通ハブの一つで、地元住民や観光客にとって欠かせない存在です。タイ国有鉄道とバンコク・スカイトレインを結ぶこの駅は、アクセスの便を向上させ、バンコクの交通網を支える重要な役割を果たしています。

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