ウォーターダンス

ウォーターダンス (1992)

『ウォーターダンス』（原題：The Waterdance）は、1992年に製作されたアメリカのドラマ映画です。この作品は、不慮の事故によって下半身不随となり、車椅子での生活を余儀なくされた男たちの、困難な状況下における友情や心の葛藤を描いています。

あらすじ

小説家を目指すジョエル・ガルシアは、趣味のハイキング中に不運にも崖から転落し、首を骨折してしまいます。その結果、彼は下半身不随という重い障害を負い、生涯車椅子での生活を送ることになります。

絶望の中、リハビリのために入院した病棟で、ジョエルは同じように車椅子生活を送る人々との出会いを経験します。その中には、おしゃべり好きな黒人男性レイモンド・ヒルや、かつて暴走族に所属していたブロスといった個性的な人物がいました。彼らとの交流を通して、ジョエルは自身の抱える不安定な感情をぶつけ合い、互いに励まし合いながら、次第に心の壁を取り払っていきます。

また、献身的な人妻アンナの温かい看病も、ジョエルの心の支えとなります。アンナとの交流を通して、彼は再び生きる希望を見出し、前向きな気持ちを取り戻していくのです。

キャスト

ジョエル・ガルシア：エリック・ストルツ（吹替：小杉十郎太）
レイモンド・ヒル：ウェズリー・スナイプス（吹替：真地勇志）
ブロス：ウィリアム・フォーサイス（吹替：桜井敏治）
アンナ：ヘレン・ハント（吹替：佐々木優子）
ローザ：エリザベス・ペーニャ（吹替：冬馬由美）
ウィリアム・アレン・ヤング
エリザベス・デネヒー
マイケル・ボーウェン
グレイス・ザブリスキー

受賞

1992年度サンダンス映画祭
最優秀脚本賞（ニール・ヒメネズ）
観客賞
第8回インディペンデント・スピリット賞（1993年）
新人作品賞（ニール・ヒメネズ）
* 最優秀脚本賞（ニール・ヒメネズ）

作品の魅力

『ウォーターダンス』は、障害を持つ人々の苦悩や葛藤だけでなく、彼らが互いに支え合い、希望を見出していく姿を丁寧に描いた作品です。エリック・ストルツ、ウェズリー・スナイプス、ウィリアム・フォーサイスといった実力派俳優たちの演技が、それぞれのキャラクターの魅力を引き出しています。また、ニール・ヒメネズによる脚本は、ユーモアを交えながらも、人間の心の奥深くに触れる感動的なストーリーを作り上げています。

この映画は、困難な状況に置かれた人々が、どのように生きる意味を見出していくのかを考えさせられる、心温まるヒューマンドラマです。

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