ウォーターフロント駅

ウォーターフロント駅

ウォーターフロント駅は、カナダ・ブリティッシュコロンビア州バンクーバーに位置する主要な交通ターミナルです。スカイトレインのエキスポラインとカナダライン、ウエストコーストエクスプレス、そしてシーバスが発着するこの駅は、バンクーバーの公共交通網において重要な役割を果たしています。

概要

1914年に開業したウォーターフロント駅は、バンクーバー最古の地区であるギャスタウンの西端に位置しています。ダウンタウンの北部にあり、バラード入り江に面したこの駅は、ウェスト・コルドバストリートに面し、シーモアストリートが南に伸びています。新古典主義様式と赤レンガ造りが特徴的な駅舎は、均等に配置されたイオニア式の柱や、メインホールに設置された時計、カナダの風景を描いた絵画が印象的です。

歴史

ウォーターフロント駅の歴史は、1914年にカナダ太平洋鉄道によって建設されたことに始まります。当初、駅舎は現在の場所から少し西に位置していましたが、後にカナダ太平洋鉄道が経営していたホテルを駅舎として利用するようになりました。当時は、大陸横断鉄道の一部として、モントリオールやケベックといったカナダ東部の都市とも結ばれていました。

1978年にはVIA鉄道が運営を引き継ぎましたが、1979年にはバンクーバーにおける鉄道の終点がパシフィック・セントラル駅に一本化されたため、ウォーターフロント駅での営業は終了しました。1995年にウエストコーストエクスプレスが開業した際、そのプラットフォームは、かつてのカナダ太平洋鉄道のプラットフォーム跡地に再建されました。

1985年には、バンクーバー国際交通博覧会に合わせてスカイトレインのエキスポラインが開業し、ウォーターフロント駅もその駅の一つとなりました。博覧会のメイン会場であったスタジアム駅（現在のスタジアム-チャイナタウン駅）とカナダパビリオン（現在のカナダプレース）を結ぶ重要な役割を担いました。2002年にミレニアムラインが開業した際には、ウォーターフロント駅から直通列車が運行していましたが、2016年の路線再編に伴い、その運行は終了しています。

シーバスは1977年に運行を開始し、対岸のロンズデール・キーとを結んでいます。かつてはバンクーバー島への連絡船も発着していましたが、現在は運航していません。

利用可能な路線

ウォーターフロント駅では、以下の路線が利用できます。

スカイトレイン
エキスポライン
カナダライン
ウエストコーストエクスプレス

ウエストコーストエクスプレスは地上に、スカイトレイン各線は地下にプラットフォームがあります。また、駅に隣接するシーバスの発着所からは、ロンズデール・キーへのフェリーが利用できます。さらに、近隣にはバンクーバー・ハーバー水上空港があり、バンクーバー島への水上飛行機が発着しています。

駅周辺施設

ウォーターフロント駅周辺には、多くの商業施設や観光スポットがあります。

交通機関
バンクーバー・ハーバー水上空港
商業・観光施設
カナダプレース
ハーバーセンター
シンクレアセンター
バンクーバー・コンベンション・センター
宿泊施設
フェアモント ウォーターフロント
デルタ・ホテル・バンクーバー・ダウンタウン・スイート
学校
サイモンフレーザー大学ダウンタウンキャンパス
ブリティッシュコロンビア工科大学ダウンタウンキャンパス

隣接する駅

ウエストコーストエクスプレス
ウォーターフロント駅 - ムーディー・センター駅
シーバス
ウォーターフロント駅 - ロンズデール・キー
エキスポライン
ウォーターフロント駅 - バラード駅
カナダライン
ウォーターフロント駅 - バンクーバーシティセンター駅

関連項目

スターバックス: 1987年に海外1号店をこの地域に開店しました。

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