エキスポライン

エキスポライン：バンクーバーのスカイトレイン主要路線

エキスポラインは、バンクーバーの公共交通機関であるスカイトレインの主要な路線の一つです。トランスリンクが運営し、ウォーターフロント駅からキングジョージ駅を結ぶ本線と、コロンビア駅から分岐してプロダクションウェイ・ユニバーシティ駅に至るローヒード支線の2つのルートで運行されています。

歴史

エキスポラインは、1986年のバンクーバー国際交通博覧会に合わせて1985年に開業しました。当初は「スカイトレイン」という名称で運行されており、2002年にミレニアムラインが開業するまでは、単一のスカイトレイン路線として機能していました。バンクーバーの中心街から、メトロタウンの大規模ショッピングセンター、バーナビーの高層住宅地、歴史的なニューウエストミンスターを経由し、バンクーバー最大の衛星都市であるサレーを結ぶ重要な路線です。

路線構成と特徴

ウォーターフロント駅からスタジアム・チャイナタウン駅までの区間は、バンクーバーの中心部（ダウンタウン）を地下で走行します。その他の区間は、高架を走るのが特徴で、これがスカイトレインという名称の由来の一つになっています。以前は、ミレニアムラインがウォーターフロント駅からコロンビア駅まで乗り入れていましたが、ミレニアムラインのエバーグリーン延伸区間が開通したことにより、現在はエキスポラインがウォーターフロント駅からキングジョージ駅、およびコロンビア駅からプロダクションウェイ・ユニバーシティ駅までの2支線体制で運行されています。

年表

1985年：ウォーターフロント駅からニューウエストミンスター駅間が開業。
1989年：コロンビア駅まで延伸開業。
1990年：スコットロード駅まで延伸開業。
1994年：キングジョージ駅まで延伸開業。

駅一覧

ウォーターフロント駅 (Waterfront Station)
バラード駅 (Burrard Station)
グランビル駅 (Granville Station)
スタジアム・チャイナタウン駅 (Stadium–Chinatown Station)
メインストリート-サイエンスワールド駅 (Main Street–Science World Station)
コマーシャル-ブロードウェイ駅 (Commercial–Broadway Station)
ナナモ駅 (Nanaimo Station)
29番アベニュー駅 (29th Avenue Station)
ジョイス-コリングウッド駅 (Joyce–Collingwood Station)
パターソン駅 (Patterson Station)
メトロタウン駅 (Metrotown Station)
ロイヤルオーク駅 (Royal Oak Station)
エドモンズ駅 (Edmonds Station)
22丁目駅 (22nd Street Station)
ニューウエストミンスター駅 (New Westminster Station)
コロンビア駅 (Columbia Station)
スコットロード駅 (Scott Road Station)
ゲートウェイ駅 (Gateway Station)
サレーセントラル駅 (Surrey Central Station)
キングジョージ駅 (King George Station)

ローヒード支線

コロンビア駅 (Columbia Station)
ブレイド駅 (Braid Station)
ルーヒードタウンセンター駅 (Lougheed Town Centre Station)
プロダクションウェイ-ユニバーシティ駅 (Production Way–University Station)

建設中区間

現在、終点のキングジョージ駅からラングリー市方面への延伸工事が2024年から開始されており、2029年の開業が予定されています。この延伸区間は約16キロメートルで、8つの新しい駅が建設される予定です。これにより、バンクーバー広域圏の交通ネットワークがさらに強化されることが期待されています。

今後の展望

エキスポラインは、バンクーバーの都市発展と成長に不可欠な役割を果たしており、今後の延伸計画によって、より多くの人々が効率的かつ快適に移動できるようになるでしょう。公共交通機関の利便性を高めることで、環境への負荷軽減にも貢献することが期待されています。

まとめ

エキスポラインは、バンクーバーにおける重要な交通インフラであり、その歴史、路線構成、今後の展望を含めて、この都市の発展を語る上で欠かせない要素です。利用者の増加に伴い、さらなる利便性向上が求められており、今後の展開にも目が離せません。

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