ウォーラー (駆逐艦)

USS Waller (DD-466)

USS Wallerは、アメリカ海軍のフレッチャー級駆逐艦であり、リトルトン・ウォーラー少将にちなんで名付けられました。この艦は、1942年2月12日にニュージャージー州カーニーのフェデラル造船会社で起工されました。その後、艦名の由来となった少将の妻、リトルトン・W・T・ウォーラー夫人の支援を受けて進水し、1942年10月1日にローレンス・H・フロスト海軍中佐の指揮の下で就役しました。

艦歴

USS Wallerは、艦の就役後、メイン州のカスコ湾で試運転を経て、コネチカット州ニューロンドンの海軍潜水艦基地にて護衛任務に従事しました。その後、パナマ運河を航行して太平洋に進出しました。

1943年1月21日、USS Wallerは真珠湾を経由してエファテ島に到着し、6日後には第18任務部隊（TF18）の駆逐艦哨戒部隊に加わりました。この部隊は重巡洋艦「ウィチタ」を旗艦としてガダルカナル島の戦いに参加していました。第18任務部隊の主要な任務は、ガダルカナル島に進攻する陸上部隊に物資を補給するために、輸送船との合流でした。

1943年1月29日、ウォーラーはレンネル島の北方80kmで敵の一式陸上攻撃機から攻撃を受けましたが、応戦し、1機を撃墜するとともに、他の2機も損傷させました。しかし、重巡洋艦「シカゴ」が炎上した敵機と衝突し、さらに雷撃を受けて航行不能となりました。「シカゴ」はさらなる攻撃の結果、乗員が退艦しなければならなくなり、ウォーラーはその救助にあたりました。

続いて1943年3月、ウォーラーはビラ・スタンモーアの夜戦にも参加し、1943年末から1944年にかけてはソロモン諸島で数々の作戦に従事しました。

1944年6月にはマリアナ沖海戦に参加し、サイパン島への艦砲射撃も行いました。その後、同年11月にはフィリピン諸島での作戦を行うために第7艦隊に所属しました。第二次世界大戦が終結した後も、ウォーラーは朝鮮戦争やベトナム戦争に参加するなど、その任務を続けました。

最終的に、ウォーラーは1969年7月15日に海軍の艦艇名簿から抹消され、1970年6月17日にロードアイランド沖で標的艦として処分されました。

受章

USS Wallerは、第二次世界大戦中に12個の従軍星章を受章し、朝鮮戦争とベトナム戦争でもそれぞれ2個の従軍星章を授与されました。

このように、USS Wallerはアメリカ海軍の歴史において重要な役割を果たした艦艇であり、その多くの戦功と勇敢な任務は今でも語り継がれています。

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