ウシュバテソーロ

ウシュバテソーロ

ウシュバテソーロ（欧字名: Ushba Tesoro）は、日本の競走馬で、1997年に富士山にそびえるウシュバ山から名付けられた冠名を持つ。彼は2017年3月4日に生まれ、2024年現在、歴代の日本馬として獲得賞金が最も多い馬である。

生い立ち

ウシュバテソーロは2017年に行われたセレクトセールで、了徳寺健二によって2500万円で落札された。彼は北海道の日高にある木村牧場で育成され、その後は美浦トレーニングセンターに所属した。ウシュバテソーロの同期には、後にGIレースを制することになるペプチドナイルがいる。彼の競走生活は波乱に富んでおり、デビュー戦では苦戦を強いられたが、次第に頭角を現していくことになる。

競走成績

4歳シーズン（2021年）

2019年8月、新潟競馬場でデビューし、初戦を5着に終える。2020年には通算七戦目にして念願の初勝利を遂げ、その後は条件戦での戦いが続いた。2021年には徐々に勝負強さを発揮し、こつこつと勝ち星を重ねた。

5歳シーズン（2022年）

本格化を遂げたウシュバテソーロは、2022年に入るとダート主戦への転向を決意し、見事な成績を残した。特に東京大賞典では、GI初制覇を果たし、名を轟かせる。この年の彼のぱっとした成績はファンの心を掴んで離さない。

6歳シーズン（2023年）

2023年初めには、川崎記念でGI競走を連勝し、続いてドバイワールドカップでも勝利を収めた。川田将雅騎手とのコンビで強いレースを展開し、ウシュバテソーロは日本を代表する競走馬として名を馳せた。また、東京大賞典においても見事な快走を見せ、連覇を達成。

7歳シーズン（2024年）

2024年のサウジカップを皮切りにシーズンがスタートした。ウシュバテソーロはレース序盤は控えめな走りを見せ、力強い追い上げを見せたが、残念ながら2着でフィニッシュ。その後もドバイワールドカップに挑戦し、更なる高みを目指して奮闘を続けている。

エピソード

ウシュバテソーロは、その独特な性格やトレーニングの際に見せる緩慢な姿勢から競馬ファンの間で「怠惰な労働者」と称されることもあるが、実際には非常に集中力が高い一面を見せている。調教師や助手からは「走る時は全力を尽くす」という評価を受けており、本人の努力がその競走成績に結びついている。これまでのキャリアにおいて、彼が切り拓いてきた道のりは、競馬界での成功を示しており、今後の戦いにも期待がかかる。

血統

ウシュバテソーロの血統は、競走馬としての素質を引き継いでおり、多くの名馬を生んでいる系統に属している。また、近親にはGI勝ち馬がいるなど、強固な血統背景を持つことも彼の大きな強みとなっている。これまでの歴史の中で、多くの日本馬が世界舞台で名を馳せてきたが、その中でもウシュバテソーロの存在は特別である。競馬界での彼の足跡は、今後も語り継がれていくだろう。

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