ウッドバイン競馬場

ウッドバイン競馬場：カナダ競馬の中心地

ウッドバイン競馬場は、カナダ・オンタリオ州トロント近郊のレックスデールに位置する、歴史と伝統を誇る競馬場です。1874年の創設以来、カナダ競馬界をリードし続け、現在ではウッドバインエンターテインメントグループが運営しています。

歴史と変遷

当初はトロントの東側にありましたが、1956年に現在のレックスデールへと移転しました。以前の場所はグリーンウッド競馬場となり、その後1994年にウッドバイン競馬場と統合されています。移転と統合を経て、スロットマシンの導入による賞金増額など、競馬場としての規模と魅力を拡大してきました。

独自の競走体系

ウッドバイン競馬場の最大の特徴は、サラブレッドによる平地競走と、スタンダードブレッドによる繋駕速歩競走を同日開催している点です。北米大陸において、この両方の競走を同日開催する競馬場はウッドバイン競馬場のみであり、そのユニークな運営形態は高く評価されています。

主要競走と国際的な地位

カナダ競馬界の最高峰であるカナダ三冠競走（キングズプレート、ブリーダーズステークス）の開催地として知られており、カナディアンインターナショナルステークスをはじめとする数々の国際的なグレード1競走も開催しています。これらの競走は、世界各国からトップクラスの競走馬と騎手が集まる一大イベントとなっています。さらに、ウッドバイン[[マイル]]、E.P.テイラーステークス、ナタルマステークスなど、数多くの重要な競走が開催され、カナダ競馬の国際的な地位向上に大きく貢献しています。

コースの特徴

ウッドバイン競馬場には、それぞれ特徴的な3つのコースがあります。

外周コース (E.P.テイラーターフ): 芝コースで、周長は約2,414メートル。
内周コース: オールウェザーコースで、周長は約1,609メートル。2006年には、従来のダートコースからエコトラックへと改修されました。
* 繋駕速歩競走コース: 周長は約1,408メートル。破砕した石灰岩で構成されています。

2016年からは、外周コースで芝の右回り競走「ユーロターフ・シリーズ」も開催されるようになり、コースのバリエーションがさらに豊かになっています。2017年には、オールウェザーコースの内側にあった繋駕速歩競走用のコースを、新たな芝コースに改修する計画も発表されました。

カナダ競馬における重要性

ウッドバイン競馬場には、カナダ競馬名誉の殿堂博物館も併設されており、カナダ競馬の歴史と文化を伝える重要な拠点となっています。1976年のトロントパラリンピックの開会式会場にも選ばれるなど、カナダ社会においても重要な存在感を示しています。

併設施設

競馬場内にはカジノとホテルも併設されており、競馬観戦だけでなく、多様なエンターテイメントを楽しむことができます。これにより、来場者の増加と地域経済への貢献にも繋がっています。

まとめ

ウッドバイン競馬場は、歴史、規模、国際的な競走開催実績、そして多様なエンターテイメント施設を備えた、カナダを代表する競馬場です。カナダ競馬の中心地として、今後もその発展が期待されます。

もう一度検索