ウッドプレイス

株式会社ウッドプレイスについて

株式会社ウッドプレイス（WOOD PLACE）は、東京都江東区木場に本社を置いていたゲーム関連会社で、1982年に設立されました。創業者の鈴木正夫は日本物産（ニチブツ）を退社した後、この会社を立ち上げましたが、1984年8月には法人化を果たし、アーケードゲームの開発と販売、さらにはゲームセンターの運営や電子機器の開発・販売・リースを行う企業へと成長しました。ウッドプレイスという社名は、東京の木場に由来しています。

事業内容と業績

主にアーケードゲームの開発に注力し、国内外で販売していましたが、当時のアーケードゲーム市場ではデータイーストが主な流通業者で、ウッドプレイスのタイトルもデータイーストによって流通されていました。特に『Ring King』や『ファイヤートラップ』などのゲームでは、タイトル画面のロゴがデータイーストのものに差し替えられる事例も見られました。

しかし事業は順調ではなく、1988年3月3日に会社は倒産しました。倒産後には、ウッドプレイスのアーケードゲームの移植や復刻版は出ることはなく、その名は次第に人々の記憶から薄れていきました。

その後の展開

ウッドプレイスの倒産後、ゲームの版権は鈴木正夫が管理することとなります。意外にも、近年になって彼の手がけたゲームが再評価され、復刻される動きが見られました。具体的には、2017年10月28日に鈴木正夫が代表を務める株式会社JENNEXから発売された『レトロビット ジェネレーション2』にウッドプレイスの作品が含まれています。また、2019年12月10日からは『プロジェクトEGG』においてもウッドプレイスのゲーム作品がデジタル配信されており、昔のプレイヤーたちの手に戻る機会が与えられています。

主な開発ゲーム

ウッドプレイスが手掛けた主なアーケードゲームには、次のようなものがあります。1985年にリリースされた『キングオブボクサー』や、1986年にタイトーから発売された『ミッション660』。また、同じく1986年には『ファイヤートラップ』や、グラフィックリサーチとの共同開発による『クラッシュロード』、1987年の『ザ・ディープ』など多岐にわたるタイトルを開発しました。

関連企業や人物

ウッドプレイスは、日本物産やデータイースト、カネコなどとも関わりを持っており、これらの企業との関係の中で熱心なゲーム開発が行われました。創業者の鈴木正夫はウッドプレイスの全盛期から倒産後もゲームビジネスに深く関わり続けており、版権管理を通じてウッドプレイスの遺産を大切に守り続けています。

ウッドプレイスの物語は、倒産という苦境を乗り越え、未だにその名をゲームファンの心に留めている点で特別な意味を持っています。

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