ウツセミ

Plastic Treeの9thアルバム『ウツセミ』は、2008年9月24日にユニバーサルJからリリースされました。前作『ネガとポジ』から約1年3ヶ月ぶりの作品で、Plastic Treeにとって新たな境地を開いた重要なアルバムと言えるでしょう。

『ウツセミ』は初回盤と通常盤の2形態で発売され、それぞれ異なる特典が用意されました。初回盤には、ライブ映像「プラスティック トゥリー 臨時公演〜浅草花やしきフォーク集会〜」を収録したDVDが付属。一方、通常盤には「〜三角形の構図〜」と「closer」が追加収録されました。

このアルバムは、Plastic Treeにとって初のオリコンウィークリーチャートTOP10入りを達成した作品でもあります。それまでの彼らの音楽性がより多くのリスナーに受け入れられたことを示す、大きなターニングポイントとなりました。

アルバムの収録曲は、以下の通りです。

1. 〜規則的な四拍子〜
インストゥルメンタル曲。
2. うつせみ
作詞：有村竜太朗、作曲：長谷川正。
3. テトリス
作詞・作曲：有村竜太朗。
4. リプレイ (ウツセミ版)
26thシングル。アルバム用にイントロが変更されている。名古屋テレビ放送『光る!スポーツ研究所』エンディングテーマ。
5. メルト
作詞・作曲：長谷川正。
6. Dummy Box
作詞・作曲：ナカヤマアキラ。
7. Q
作詞・作曲：長谷川正。
8. フィクション
作詞：有村竜太朗、作曲：ナカヤマアキラ。
9. 斜陽
作詞：有村竜太朗、作曲：ナカヤマアキラ。
10. GEKKO OVERHEAD
作詞・作曲：ナカヤマアキラ。
11. バルーン
作詞・作曲：長谷川正。
12. 〜晴天、喚声、回転木馬の前〜
インストゥルメンタル曲。
13. アローンアゲイン、ワンダフルワールド (ウツセミ版)
25thシングル。日本テレビ系『音燃え!』エンディングテーマ。
14. 記憶行き
作詞・作曲：有村竜太朗。
15. 〜三角形の構図〜
インストゥルメンタル曲。通常盤のみ収録。
16. closer
作詞：ナカヤマアキラ、作曲：有村竜太朗。通常盤のみ収録。

アルバム全体を通して、Plastic Treeならではの独特な世界観と、各メンバーの個性が際立っています。有村竜太朗の繊細な歌詞、長谷川正の叙情的なメロディ、ナカヤマアキラの実験的なサウンドが融合し、聴く者を深く引き込む魅力を持っています。

特にシングル曲である「アローンアゲイン、ワンダフルワールド」や「リプレイ」は、アルバムの完成度を高める重要な役割を果たしています。また、通常盤のみに収録された「〜三角形の構図〜」や「closer」は、アルバムの多様性を示す楽曲として、ファンからの人気も高いです。

『ウツセミ』は、Plastic Treeの音楽性を深く理解するための重要な作品であり、彼らのキャリアの中でも特に重要なアルバムの一つと言えるでしょう。

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