ウラカン・ラナ・インベルティダ

ウラカン・ラナ・インベルティダの解説

ウラカン・ラナ・インベルティダ（Huracan Rana Invertida）は、プロレスの技術の中でも特に特異なもので、一般的には「高角度後方回転エビ固め」として知られています。この技は、ウラカン・ラミレスというレスラーのオリジナル技であり、視覚的にもインパクトのある動きが特徴です。

技の概要

この技は、相手の正面からジャンプして両肩に乗り、両足で相手の頭を挟み込むところから始まります。次に、自分の頭を振り子のように使い、後方へと倒れ込みつつ相手の股の間を通過するという独特な動きが求められます。その勢いを利用して、相手を前方に回転させながら両足を取り、回転エビ固めの要領でフォールを狙います。この技は、パワーボムなどによって高く持ち上げられた状態から返し技としても用いられることがあります。

ウラカン・ラナ・インベルティダはフランケンシュタイナーと似ていますが、フランケンシュタイナーが頭部を叩きつけてダメージを与えるのに対し、ウラカン・ラナ・インベルティダは相手を回転させながらフォールを狙う技としての性質です。

技名の由来

この技名の一部はスペイン語に由来しています。「ウラカン」は「ハリケーン」、「ラナ」は「カエル」を意味し、「インベルティダ」は「逆の」を指します。日本では、省略されてウラカン・ラナと呼ばれることが一般的です。しかし、メキシコのルチャリブレにおける本来の使用法では、高角度前方回転エビ固めを指していました。また、アメリカでは「ハリケーン」という意味から「ハリケーン・ラナ」とも呼ばれることがありますが、これはヘッドシザーズ・ホイップ系の技を包括的に指す際の拡大解釈とも言えるでしょう。

派生技

ウラカン・ラナ・インベルティダには、いくつかの派生技があります。いくつかの代表的な技を以下に示します。

• - スーパー・ウラカン・ラナ: コーナー最上段からリングに向かってダイブして仕掛ける技。
• - シクロン・ラナ: 相手に持ち上げられた状態から、ウラカン・ラナ・インベルティダの要領で丸め込む技。
• - ミステリオ・ラナ: 相手の背後から乗り、回転しながら技を決める技。
• - ウルトラ・ウラカン・ラナ: エプロンサイドからダイブして仕掛ける技。
• - ドラゴン・ラナ: コーナーから前方宙返りをして仕掛ける技。
• - ウルトラ・ドラゴン・ラナ: コーナーからフェニックス・スプラッシュの形で仕掛ける技。
• - 横須賀ライナー: 横須賀ススムのオリジナル技で、滞空式のウラカン・ラナ。

まとめ

ウラカン・ラナ・インベルティダは、プロレス技の中でも特に技術が求められるものの一つで、その複雑な動きが魅力となっています。ルチャリブレの伝統の中で生まれたこの技は、レスラーたちによって様々なスタイルに応じてアレンジされており、観客を魅了する要素が満載です。特に、技を繰り出す瞬間は観衆の注目を浴びること間違いなしです。

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