ウルトラマン 怪獣帝国の逆襲

ウルトラマン 怪獣帝国の逆襲

『ウルトラマン 怪獣帝国の逆襲』は、1987年にバンダイから発売されたファミリーコンピュータ ディスクシステム用のアクションゲームです。このゲームは特撮テレビシリーズ『ウルトラマン』（1966年 - 1967年）を基にしたもので、ファミコン向けのウルトラマンゲームとしては初の作品です。

ゲームの概要

本作では、プレイヤーは科学特捜隊のハヤタ隊員となり、光線銃を駆使して敵を倒しながら横スクロールのステージを進んでいきます。途中に散らばるエネルギー球を拾うことで、ウルトラマンに変身することができる仕組みです。変身後のウルトラマンは、原作の設定に基づき3分間だけ活動が可能で、ボス怪獣に対してはパンチやキックで攻撃できます。また、残りの時間が1分を切ると、強力な必殺技であるスペシウム光線と八つ裂き光輪を1回ずつ使用することもできます。ステージ内のボスを倒すことで次のステージへ進むことができるのが特徴です。

ステージ構成

このゲームには、以下のような多彩なステージが用意されています：
1. 東京郊外
2. 東京都心
3. 太平洋諸島
4. 洞窟
5. 火山地帯
6. 砂漠の都

それぞれのステージでは、異なる背景や敵キャラクターが現れ、プレイヤーに多様な体験を提供します。特に、ステージの構成はプレイヤーの戦術を試すために効果的に設計されています。

キャラクターと敵

プレイヤーはハヤタ隊員として、特定のステージをクリアすることで次第に敵キャラクターとの戦闘を展開していきます。概ね以下のキャラクターが登場します：

• - 科学特捜隊

- ハヤタ/ウルトラマン
- 特殊潜航艇S-16
- ジェットビートル
- 宇宙ビートル

• - ウルトラ警備隊

- モロボシ・ダン/ウルトラセブン
- ウルトラホーク3号
- ハイドランジャー

• - 敵キャラクター

- ガボラ、テレスドン、ゴモラ、ペスター、レッドキング、ジェロニモン、シーボーズ、ザンボラー、ゼットン
これらのキャラクター個々には、プレイヤーが戦うべきユニークな特性と攻撃パターンがあり、戦略の重要性を高めています。

2周目と販売形式

本作では、全てのステージをクリアすると2周目を開始することが可能です。この際、キャラクターがモロボシ・ダンとウルトラセブンに切り替わりますが、ゲームの進行は1周目と同じものの、敵キャラクターの防御力が向上しています。販売方法は、ディスクカードのパッケージ版と、ディスクライターを用いた書き換えサービス版の2タイプがあり、後者の音楽の一部はパッケージ版と異なる点が特徴です。

ゲーム評価

『ウルトラマン 怪獣帝国の逆襲』は、ゲーム誌『ファミリーコンピュータMagazine』の読者投票において14.27点（満25点）を獲得しており、一定の評価を得ています。アクションゲームとしての要素を盛り込みつつ、ウルトラマンの魅力を引き出すバランスの良い作品として記憶されています。

このゲームは、ウルトラマンのファンやアクションゲームの愛好者に向けて、懐かしいゲームプレイ体験を提供する貴重なタイトルと言えるでしょう。

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