ウルトラマンダイナ 帰ってきたハネジロー

『ウルトラマンダイナ 帰ってきたハネジロー』

『ウルトラマンダイナ 帰ってきたハネジロー』は、円谷プロダクションによるオリジナルビデオ作品で、テレビシリーズ『ウルトラマンダイナ』の番外編として2001年2月25日にリリースされました。この作品は、平成ウルトラシリーズの一環であり、『ウルトラマンティガ外伝 古代に蘇る巨人』や『ウルトラマンガイア ガイアよ再び』と共に制作されました。

概要

本作は、テレビシリーズの第47話「さらばハネジロー」の後日談にあたり、最終3部作にいたるまでの出来事を描いています。脚本は川上英幸が担当し、ビジュアル的に人気のあるキャラクターであるハネジローが再登場します。さらに、ミジー星人もストーリーに関与しており、観客を引き寄せる要素が満載です。また、円谷プロダクションの他の作品である『ブースカ! ブースカ!!』のキャラクターも特別出演を果たしています。

制作が決定した際、円谷プロの社長である円谷一夫は、『ダイナ』と『ガイア』のオリジナルビデオ作品を提案し、プロデューサーの小山信行がその実現に動きました。もともとは、アスカがハネジローの力で別次元から帰還するストーリーが考えられていましたが、最終回を尊重し、第47話の続編としての形になりました。

キャストと制作背景

スーパーGUTSメンバー全員が登場しますが、スケジュールの関係で同時に集まるのはわずか2シーンだけです。衣装は、番組終了時に俳優たちにプレゼントされた隊員服を使用して撮影されました。また、司令室のセットはすでに解体されており、新たに縮小された背景が作られました。主演のつるの剛士は、この作品が自身の成長と密接に関連しているため、再演することが難しかったと語っています。

一方、ミジー星人の監督である北浦嗣巳もカメオ出演が予定されていましたが実現せず、代わりに『ブースカ』の市野龍一が登場しました。

登場人物と怪獣

物語には、多くの怪獣が登場します。

デハドー星人のアンドロイド

デハドー星人による地球侵略の尖兵として送られたアンドロイドで、さまざまな攻撃スキルを持ち、高度な自己修復能力を誇ります。その最終目標はダイナを倒すことでしたが、ぽちガラオンに内部メカを破壊され、消滅します。

吸収怪獣 アーウォン

デハドー星人のアンドロイドが操る怪獣で、相手の攻撃を吸収する能力を持っています。ダイナとの戦闘ではダイナの攻撃技を無力化し、最終的には新たな形態へと進化します。

合体侵略兵器獣 ワンゼット

デハドー星人によって送られた怪獣で、パワーロックやアンドロイド、アーウォンが合体しています。強力な攻撃力と防御力を兼ね備え、ミジー星人とTPCの共同作戦によって敗北する運命にあります。

音楽とスタッフ

主題歌は、オープニングとエンディングそれぞれに異なる楽曲が用意され、特にオープニングは松井五郎が作詞を担当している他、音楽は矢野立美が手がけています。制作スタッフも充実しており、監督は原田昌樹が務めました。

映像の流通

本作品は2001年にVHSとして発売され、DVD版も発売されています。また、未公開シーンを追加した完全版DVDも提供されており、映像特典も充実しています。特に、2015年には『ウルトラマンダイナ Complete Blu-ray BOX』への収録も行われており、今でも多くのファンに愛され続けています。

最後に

『ウルトラマンダイナ 帰ってきたハネジロー』は、ただの続編ではない、キャラクターたちの深い絆と新たな冒険が描かれた魅力ある作品です。新旧ファン問わず楽しめるストーリー性とキャラクターの再会が、視聴者に感動を与えること間違いなしです。

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