ウルトラミラクルラブストーリー

ウルトラミラクルラブストーリー

2009年に公開された日本映画。監督・脚本は横浜聡子。全編が津軽弁で構成されている点が特徴的な作品である。

あらすじ

物語の舞台は青森の田舎町。主人公の水木陽人は、祖母の農作業を手伝いながら暮らす青年。どこか少年のような純粋さを持つ一方で、少し変わった一面も持ち合わせている。

そんな彼の前に、ある日、神泉町子という女性が現れる。彼女は、事故で亡くなった元恋人の首を探しており、その手がかりを求めて、カミサマと呼ばれる人物を訪ねてきたのだった。

陽人は町子に一目惚れし、積極的にアプローチを試みるが、全く相手にされない。町子は過去の恋人への思いを断ち切れずにいた。

ある日、陽人は子供たちと遊んでいる最中に誤って農薬を浴びてしまう。軽度の発達障害を抱えていた陽人だったが、農薬の影響で突如として礼儀正しい青年へと変貌を遂げ、町子とも普通に会話ができるようになる。

町子に好かれたい一心で、陽人は何度も農薬を浴び続ける。しかし、その結果、彼は心肺停止状態に陥ってしまう。果たして、陽人の恋の行方は？そして、町子は過去の恋と決別できるのだろうか？

キャスト

水木陽人 - 松山ケンイチ
神泉町子 - 麻生久美子
島田要 - ARATA
田中太 - ノゾエ征爾
柴田もつ - 渡辺美佐子
三上のカミサマ - 藤田弓子
三沢 - 原田芳雄

スタッフ

監督・脚本 - 横浜聡子
撮影 - 近藤龍人
音楽 - 大友良英
製作 - 「ウルトラミラクルラブストーリー」製作委員会（フィルムメイカーズ、バップ、日活、WOWOW、ホリプロ、日販、角川書店、ミュージック・オン・ティーヴィ、リトルモア）

受賞

第24回高崎映画祭最優秀主演男優賞（松山ケンイチ）
第64回毎日映画コンクール男優主演賞（松山ケンイチ）
第83回キネマ旬報ベストテン日本映画第7位

作品の特徴

この作品の最大の特徴は、全編津軽弁で会話が繰り広げられる点である。方言独特の温かみとユーモラスな響きが、物語に独特の味を加えている。また、農薬を浴びて性格が変わってしまうという奇抜な設定も、観客の興味を引くポイントとなっている。主人公の陽人を演じた松山ケンイチの演技も高く評価されており、彼のコミカルで愛らしいキャラクターが作品の魅力を引き立てている。一見するとラブコメディのように見えるが、その奥には人間の本質や恋愛の難しさ、そして、人と人との繋がりといったテーマが込められている。

外部リンク

公式ウェブサイト - バップ
Urutora mirakuru rabu sutôrî - IMDb（英語）

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