ウーゴ・カルデラノ

ウーゴ・カルデラノ：ブラジルが生んだ卓球界のダイヤモンド

ウーゴ・マリーニョ・ボルジェス・カルデラノ（Hugo Marinho Borges Calderano）は、1996年6月22日生まれのブラジル人卓球選手です。ITTF（国際卓球連盟）の世界ランキングで男子シングルス3位を記録するなど、世界のトッププレイヤーとして活躍しています。

幼少期からプロへ

リオデジャネイロで生まれたカルデラノは、幼少期には卓球だけでなく、バレーボールや陸上競技にも親しんでいました。本格的に卓球を始めたのは14歳の時と、比較的遅いスタートでしたが、その才能はすぐに開花します。

2014年には、ジャパンオープンのU21で優勝。同年開催された南京ユースオリンピックのシングルスでは、ブラジル人卓球選手として初の銅メダルを獲得し、その名を世界に轟かせました。

自国開催となった2016年リオデジャネイロオリンピックにも出場しましたが、4回戦で水谷隼選手に敗れました。

海外リーグでの活躍

18歳でドイツに渡ったカルデラノは、2014-2015シーズンから2020-21シーズンにかけて、ブンデスリーガ1部のオクセンハウゼンでプレーしました。2022-23シーズンにはTリーグの木下マイスター東京でプレーした後、2023-24シーズンからオクセンハウゼンに復帰しています。

また、2016年7月にはポルトガルの市民権を取得しています。

プレースタイル

右シェークハンドの両面裏ソフトラバーを使用するカルデラノは、フォアハンドのパワーが非常に強く、相手のボールをノータッチで抜き去ることもあります。バックハンドは回転量が多く安定しており、チキータも得意としています。相手のスマッシュに対して下がって反撃する高度なテクニックも持ち合わせています。

2018年のITTFワールドツアーでは、当時世界ランキング1位だった樊振東選手を破るなど、その実力は折り紙付きです。

ダイヤモンドと呼ばれる理由

卓球があまり盛んではないブラジルで生まれ、世界で活躍していることから、カルデラノは「ダイヤモンド」と呼ばれています。その才能と努力は、ブラジルの卓球界に新たな光をもたらしています。

多彩な才能

カルデラノは、卓球以外にも様々な球技に精通しており、宙返りができるなど運動神経も抜群です。また、ルービックキューブを10秒以内に揃えたり、13個立方のキューブを揃えることができるなど、知的な一面も持ち合わせています。

主な戦績

2018年 ITTFワールドツアーグランドファイナル 男子シングルス 3位
2024年 パリオリンピック 男子シングルス 4位

ウーゴ・カルデラノは、卓球選手としての卓越した能力に加え、その人間性や多才さで多くの人々を魅了しています。今後の更なる活躍が期待される、注目の選手です。

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