エア・イタリー (2018-2020年)

エア・イタリー（Air Italy）

エア・イタリーは、かつてイタリアに存在した航空会社です。1963年にアリサルダとして設立され、エアタクシーやチャーター便の運航から始まりました。その後、定期便の運航を開始し、1991年にはメリディアーナへと改名しました。メリディアーナはイタリア第2の航空会社として知られるようになります。

歴史

2000年代に入ると、メリディアーナはミラノを拠点とするユーロフライの主要株主となり、2008年には同社を実質的な子会社化しました。2010年にはユーロフライを統合し、メリディアーナ・フライとして新たなスタートを切ります。さらに2011年には、初代のエア・イタリーを傘下に収めました。

メリディアーナは、サルデーニャ島を中心に、格安航空会社としての料金設定で定期便を運航していました。特にサルデーニャの住民には特別料金が適用されるなど、地域公共サービスとしての側面も持ち合わせていました。

2018年2月19日、メリディアーナはミラノでの記者会見で、初代エア・イタリーと合併し、ブランド変更に伴い新しい社名をエア・イタリーとすることを発表しました。これにより、2018年3月1日、エア・イタリーとして正式に操業を開始し、メリディアーナの公式ホームページも新生エア・イタリーへ移行しました。

しかし、2020年2月11日、株主総会で会社清算の手続きに入ることが決定。同日付で航空機の運航は停止され、予約客には払い戻しが行われました。株式の49%を保有するカタール航空は投資継続の意向を示していましたが、残りの51%を保有する持ち株会社アリサルダの同意が得られず、清算に至りました。

就航都市

エア・イタリーは、イタリア国内の主要都市やヨーロッパ、北米、アフリカ、アジアなど幅広い地域に就航していました。具体的な就航都市については、情報が不足しているため割愛します。

保有機材

2019年8月時点での運航機材は以下の通りです。

エアバスA330-200
ボーイング737-800



過去には、以下の機材も運用されていました。

ボーイング757-200
ボーイング767-300ER
マクドネル・ダグラスMD-80
サーブ2000

機材導入計画

エア・イタリーは、当初、ボーイング737MAX8を20機、カタール航空からリースされたボーイング787-8を30機導入し、2022年までに機材の一新を図る計画を立てていました。また、その繋ぎとして、2018年から2019年にかけてA330-200を5機、カタール航空からリースしました。

しかし、カタール航空においてB787-8の代替となるはずだったB787-9の納入遅延や、B737MAXの運航停止などが重なり、計画は順調に進みませんでした。

そのため、A330-200での長距離路線拡大を決定し、さらにB737MAXの発注をエアバスA320シリーズへ切り替えることも検討していました。これらの計画は、最終的に会社清算によって実現することはありませんでした。

関連項目

* カタール航空：エア・イタリーの親会社であるAQAホールディングスに出資していました。

脚注

Air Italy

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