エイブラハム・ラボリエル

エイブラハム・ラボリエル：多様な音楽性を誇る伝説のベーシスト

エイブラハム・ラボリエル（Abraham Laboriel）は、1947年7月17日メキシコ生まれのベーシストです。3000を超える楽曲のレコーディングに参加し、その卓越した技術と音楽性で、数多くのアーティストから信頼されています。アメリカの音楽雑誌『Guitar Player』では、「我々の世代で最も幅広く活躍するセッション・ベーシスト」と評されるほどです。また、ドラマーとして活躍するエイブラハム・ラボリエル・ジュニアは息子にあたります。

音楽の道へ

ラボリエルは、元々クラシックギターを学んでいましたが、バークリー音楽大学への進学を機にベースギターに転向しました。その後、作曲家のヘンリー・マンシーニに才能を見出され、カリフォルニアで音楽家としてのキャリアをスタートさせました。

幅広い音楽性と共演

ポップス、R&B、フュージョンなど、ジャンルにとらわれない幅広い音楽性を持つラボリエルは、数多くの著名なアーティストと共演しています。スティーヴィー・ワンダー、バーブラ・ストライサンド、アル・ジャロウ、ドリー・パートン、エルトン・ジョン、レイ・チャールズ、マドンナ、ポール・サイモン、クインシー・ジョーンズ、デイブ・グルーシンなど、その顔ぶれはまさに音楽史を彩るレジェンドたちです。また、日本のアーティストとも親交が深く、渡辺貞夫、神保彰、松任谷由実、中島みゆき、高中正義、織田哲郎、角松敏生など、数多くのアーティストのレコーディングに参加しています。

ソロ活動とバンド活動

ラボリエルは、ソロ・アルバムも積極的にリリースしており、『ディア・フレンズ』『Guidum』『Justo & Abraham』などが代表作として知られています。これらのアルバムには、アレックス・アクーニャ、アル・ジャロウ、ジム・ケルトナー、フィリップ・ベイリーなど、豪華なメンバーが参加しています。また、ラボリエルは、バンド「フレンドシップ」や「コイノニア」の創設メンバーとしても知られています。

名誉と栄誉

2005年には、長年の音楽活動が認められ、バークリー音楽大学から名誉音楽博士号を授与されました。

ディスコグラフィ

リーダー・アルバム
『ディア・フレンズ』 - Dear Friends (1993年)
Guidum (1995年)
Justo Almario & Abraham Laboriel (1995年)
Laboriel Mathieson (2001年)
Live in Switzerland (2005年)

コイノニア
『モア・ザン・ア・フィーリン』 - More Than a Feelin' (1983年)
『セレブレイション』 - Celebration (1984年)
『モーニング・ブリーズ』 - Frontline (1986年)
Koinonia (1989年)

外部リンク

Abraham Laboriel Interview NAMM Oral History Library (2017)
* エイブラハム・ラボリエル - Discogs

エイブラハム・ラボリエルの音楽は、ジャンルを超えて多くの人々に感動を与え続けています。彼の卓越した技術と豊かな音楽性は、これからも音楽史に輝き続けるでしょう。

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