エイリアンクラッシュ

エイリアンクラッシュ (ALIEN CRUSH)

1988年9月14日、日本のナグザットが発売した『エイリアンクラッシュ』は、PCエンジン用のコンピュータピンボールゲームです。このゲームは、1979年の映画『エイリアン』をテーマにしており、独特かつグロテスクな背景や様々なギミックが特徴です。通常のピンボールでは経験できないような仕掛けが多く、プレイヤーは動き回る敵を狙い撃つという新たな体験を提供しています。開発元のコンパイルと音楽を担当した迫田敏明の素晴らしい技術も、ゲームの魅力を高めています。

『エイリアンクラッシュ』は、特に評価されており、'88AVAグランプリのビデオゲーム特別賞を受賞しました。この受賞歴は、続編のパッケージでもアピールされていたほどです。もともとハドソンが権利を持っていましたが、2012年にコナミデジタルエンタテインメントに吸収合併されたため、現在はそのコナミが著作権を保有しています。さらに本作は、バーチャルコンソール対応ソフトとしても配信されており、2006年にはWii、2014年にはニンテンドー3DSおよびWii Uに移植されています。

ゲームの特徴

ゲーム内容は、本物のピンボールゲームのルールをベースにしています。プレイヤーは「台揺らし」と呼ばれるテクニックを駆使してプレイしますが、当時のアナログテレビの特性を考慮して、画面は基本的に上下2画面に分かれています。ただし、特定の状況下では画面が切り替わり、ボーナスステージに進入することができます。このゲームには、999,999,900点に達すると台が破壊されてエンディングが迎えられる隠し要素がありますが、そこまでの得点を稼ぐためには数十時間を要し、中断セーブができないため、という非常に難しい要素もあります。バーチャルコンソール版では中断機能が追加され、プレイのハードルが下がりました。

評価

ゲームに対する評価は非常に高く、ゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」では7・9・9・8の合計33点（満40点）でゴールド殿堂入りを果たしました。レビュアーからは、そのエイリアンをテーマにしたデザインが好評を得る一方で、面デザインの細部に関しては改善を願う声もありました。しかし、全般的には楽しいゲームプレイと独自の設定が称賛されています。さらに『PC Engine FAN』では、読者投票によって22.66点（満30点）を獲得し、PCエンジンソフトの中でも高評価を得ていることが示されています。特にフィールドのサイズや台揺らし機能が驚かれるポイントとなっていました。

続編

続編として1990年に登場した『デビルクラッシュ』も好評を博しました。このように『エイリアンクラッシュ』系列は、その後も様々な展開がされ続けています。中でも、2008年にはハドソンが新作として『エイリアンクラッシュ・リターンズ』をWiiウェアで提供しました。この作品は3Dグラフィックを採用し、直感的な操作を追加するなど、近代化された進化を遂げました。ニンテンドーWi-Fiコネクションによるオンライン対戦も可能でしたが、サービスは2014年に終了しています。

特に『エイリアンクラッシュ』シリーズは、その魅力を持ち続け、今も多くのファンに愛されています。

もう一度検索