エカテリーナ・マカロワ

エカテリーナ・マカロワ：ロシアが誇る名テニスプレイヤー

エカテリーナ・マカロワ（Ekaterina Makarova）は、1988年6月7日、ロシアのモスクワ出身。2004年にプロ転向後、シングルス、ダブルス、混合ダブルスで目覚ましい活躍を見せた元女子プロテニス選手です。特にダブルスでの実績は傑出しており、グランドスラムで女子ダブルス3勝、混合ダブルス1勝を記録。WTAツアーではシングルス3勝、ダブルス15勝を挙げるなど、その実力は広く認められています。自己最高ランキングはシングルス8位、ダブルス1位。

プロとしての道のり

6歳でテニスを始めたマカロワは、2004年にプロに転向。当初はITFサーキット大会で経験を積み、2007年の全米オープンでグランドスラム初出場を果たしました。1回戦、2回戦を突破し、3回戦では当時世界トップクラスのジュスティーヌ・エナンと対戦。その才能の片鱗を見せつけました。

2008年には、全豪オープンで3回戦に進出。ウィンブルドンでは、女子ダブルスでベスト8入りを果たしました。全米オープンでも2年連続で3回戦に進むなど、着実に実績を重ねていきます。同年にはフェドカップ決勝のダブルスにも出場し、ロシアの優勝に貢献しました。

2009年、マカロワは更なる飛躍を遂げます。5月のフェズ大会では、シングルスとダブルスで決勝に進出。シングルスでは敗れたものの、アリサ・クレイバノワとのダブルスでツアー初優勝を飾りました。翌週のエストリル大会でもシングルスで準優勝。クレイバノワとのダブルスでは、ウィンブルドンでベスト8、全米オープンでベスト4に進出するなど、ダブルスでの強さを見せつけました。

2010年全豪オープンでは、ヤロスラフ・レビンスキーとの混合ダブルスで決勝に進出。惜しくも準優勝に終わりましたが、7月のイーストボーン大会ではシングルスでツアー初優勝を果たしました。

2011年全豪オープンでは、アナ・イバノビッチ、ナディア・ペトロワといった強豪を破り、グランドスラムシングルスで初の4回戦進出。全仏オープンでも4回戦に進出するなど、シングルスでも着実に力をつけていきました。

グランドスラムでの輝かしい実績

2012年[[全豪オープン]]では、セリーナ・ウィリアムズを破り、グランドスラムシングルスで初のベスト8に進出。全米オープンでは、ブルーノ・ソアレスとの混合ダブルスで優勝を飾りました。

2013年[[全仏オープン]]では、エレーナ・ベスニナとの女子ダブルスでグランドスラム初優勝。全米オープンでもシングルスでベスト8に進出しました。

2014年、マカロワは更なる高みへ。パタヤ大会でシングルス2勝目を挙げると、ウィンブルドン、全米オープンでベスト8に進出。全米オープンでは、エレーナ・ベスニナとのダブルスでグランドスラム2勝目を飾りました。

2015年[[全豪オープン]]では、シングルスでベスト4に進出。同年4月には、自己最高のシングルス8位を記録しました。

2016年リオ五輪では、ベスニナとのダブルスで金メダルを獲得。2017年ウィンブルドン選手権では、女子ダブルスで圧倒的な強さを見せつけ、グランドスラム3勝目を挙げました。

引退とその後

マカロワは、2018年にダブルスランキング1位となり、キャリアの頂点を極めました。2019年2月のドバイ・テニス選手権を最後に現役を引退。31歳という若さでの引退は惜しまれましたが、その輝かしい実績はテニス史に深く刻まれています。

マカロワのプレースタイルは、アグレッシブなストロークとネットプレーが特徴。特にダブルスでは、ベスニナとの息の合ったコンビネーションで数々のタイトルを獲得しました。その美しいフォームと情熱的なプレーは、多くのテニスファンを魅了し、記憶に残る名プレイヤーとして、これからも語り継がれることでしょう。

主な戦績

WTAツアー シングルス：3勝
WTAツアー ダブルス：15勝
グランドスラム 女子ダブルス：3勝（全仏オープン2013、全米オープン2014、ウィンブルドン2017）
グランドスラム 混合ダブルス：1勝（全米オープン2012）
* オリンピック：金メダル（リオ五輪 ダブルス）

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