エスマイリン・カリダ

エスマイリン・マヌエル・カリダのプロフィール

基本情報

エスマイリン・マヌエル・カリダ（Esmailin Manuel Caridad）は、1983年10月28日生まれで、ドミニカ共和国にルーツを持つ元プロ野球選手です。投手としてのキャリアを持ち、日本プロ野球（NPB）での活動を経て、メジャーリーグ（MLB）に進出したことでも知られています。日本では「カリダ」という登録名で公式にプレーしましたが、原音での発音には「d」の音が含まれていました。カリダは、NPBの育成選手出身で初めてメジャーデビューを果たした選手の一人です。

経歴

カリダは2006年に広島東洋カープの春季キャンプに参加してからプロ野球選手の道を歩み始めました。練習生としての期間を経て、2007年には育成選手としてカープと契約を結びます。ウエスタンリーグでは18試合に登板し、防御率は1.96という好成績を残し、チームに貢献しました。その結果、彼は6月に支配下登録選手として昇格し、7月5日には中日戦でプロ初登板を果たしました。この際、1/3回を無失点で抑えましたが、シーズンオフには厳しい評価を受けてカープを退団します。

その後、カリダはシカゴ・カブスとマイナー契約を結び、2009年8月にはメジャーリーグへ昇格。ロッキーズとの試合でメジャーデビューを果たし、5回1/3を投げて失点を最小限に抑えました。以降のメジャーリーグでの登板はなく、AAA級マイナーリーグに属していた時期が続きました。

2013年には韓国の三星ライオンズに参加し、登録名を「カリデ」と変更。しかし、ほとんどの試合は出番がなく、結果として、韓国リーグでの成績は残念ながら未勝利に終わりました。その後はリーガ・メヒカーナ・デ・ベイスボルのチームでプレーし、2015年には群馬ダイヤモンドペガサスと契約し日本に復帰しました。

プレースタイル

カリダは投手として、最速150km/hのストレートを武器にし、スライダー、カットボール、チェンジアップ、シンカーなど多彩な変化球を投げる能力に秀でています。広島に在籍していた時期には、著名な投手である黒田博樹のグローブを使用していたこともあり、彼の努力と勤勉さが伺えます。個人の用具は多くが先輩選手から譲り受けたものによって揃えられていました。

記錄

カリダの出場記録として、NPBでの初登板は2007年7月5日の中日戦であり、MLBでは2009年8月10日のロッキーズ戦での登板から始まりました。MLBでの最初の奪三振は同試合の2回裏で記録されており、初勝利は2009年9月20日のセントルイス・カージナルス戦で上げました。背番号は日本時代とアメリカ時代で異なりますが、NPBでは95、123、33などを着用していました。

カリダのプロ野球人生は、育成選手としての努力と成功の象徴であり、今後の若い選手たちにとってのインスピレーションとなることでしょう。

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