エディー・ジョンソン (1959年生のバスケットボール選手)

エディ・アーネット・ジョンソン：知られざる名シューターの軌跡

エディ・アーネット・ジョンソン（Eddie Arnet Johnson、1959年5月1日 - ）は、イリノイ州シカゴ出身のバスケットボール選手です。ポジションはスモールフォワード。
NBAで1199試合に出場し、歴代22位となる19,202得点を記録しながらも、NBAオールスターゲームには一度も選ばれなかったことで、その実力とは裏腹に、広く知られる存在とは言えません。

プロ入り前

高校時代からシュートの名手として名を馳せ、201cmの恵まれた身長も持つジョンソンは、イリノイ大学に進学。その才能を開花させ、1981年のNBAドラフト会議で、全体29位という評価でカンザスシティ・キングス（現サクラメント・キングス）に入団し、プロの世界へと足を踏み入れました。

NBAでの活躍

ルーキーイヤーの1981-1982シーズンから74試合に出場し、NBAの舞台に順応。翌年からはレギュラーの座を掴み、1983-84シーズンと1984-1985シーズンには全82試合にフル出場を果たしました。
その後は先発出場の機会が減ったものの、持ち前のシュート技術を活かし、シックスマンとしてチームに貢献。1987-1988シーズンにはフェニックス・サンズに移籍し、73試合中59試合に先発出場を果たしました。
しかし、翌1988-1989シーズンには再び控えに回りますが、70試合に出場し、3ポイントシュート成功率40.3%を記録。シックスマン賞を受賞し、その存在感を示しました。
その後も主にシックスマンとして安定した成績を残し続けましたが、1989-1990シーズン途中にシアトル・スーパーソニックスにトレード。1993-1994シーズンにはシャーロット・ホーネッツへ移籍するなど、チームを転々としました。
1994-1995シーズンには、ヨーロッパの強豪、ギリシャA1バスケットボールリーグのオリンピアコスBCに移籍し、新たな挑戦を始めます。

ギリシャでの挑戦

ギリシャでもジョンソンのシュート技術は健在で、特に驚異的な3ポイントシュートは、現地のファンを魅了しました。
ジョンソンのギリシャ時代におけるハイライトは、ユーロリーグファイナル4の、同じギリシャのライバルであるパナシナイコスとの対戦です。
試合は残り1分の時点でオリンピアコスが劣勢でしたが、ジョンソンは残り1分で4本の3ポイントシュートを立て続けに決め、58-52で劇的な逆転勝利を収めました。しかし、決勝ではスペインの強豪、FCバルセロナに敗れ、優勝は逃しました。
さらにギリシャリーグのプレーオフでは、優勝が決定する第5戦を45-44という僅差で勝利し、見事優勝を飾りました（この試合を観戦していた観客の中には、興奮のあまり心臓発作を起こした人もいたと言われています）。
ギリシャリーグでは、25試合に出場し、1試合平均21.1得点、4.9リバウンドという素晴らしい成績を残しました。

NBA復帰と引退

1995-1996シーズン、ジョンソンはインディアナ・ペイサーズと契約し、NBAに復帰を果たします。
65試合に出場した後、翌シーズン途中にヒューストン・ロケッツに移籍し、2シーズンをロケッツで過ごし、現役を引退しました。

引退後

引退後は、アリゾナFOXで解説者を務め、フェニックス・サンズやアリゾナ州立大学の試合で解説をする傍ら、インターネットテレビでレギュラーを務めるなど、タレント業にも挑戦しています。

エピソード

引退後、その卓越したシュート技術を活かし、『エディ・ジョンソンのジャンプショットとオフェンシブスキル』という子供向けの教育ビデオに出演しました。
また、NBAでは同時期に同姓同名のエディ・ジョンソン（1955年生まれ）が活躍していたため、後年、そのジョンソンが少女への強姦容疑で逮捕された際、一部メディアが二人のジョンソンを混同し、大きな混乱が起こりました。

プレースタイル

エディ・ジョンソンは、卓越したシュート力を武器に、NBAで長きに渡り活躍しました。特に3ポイントシュートを得意とし、シックスマンとしてチームに貢献。勝負強いクラッチシューターとしても知られています。

参考

選手の通算成績と情報 NBA
NBA日本
Basketball-Reference

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